浅田次郎原作の映画『大名倒産』の初日舞台挨拶が23日に都内で実施され、主演の神木隆之介、共演の杉咲花松山ケンイチ小手伸也桜田通宮崎あおい高田延彦佐藤浩市、そして前田哲監督が出席した。

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庶民からいきなり殿になった松平小四郎(神木)の状況にちなんで「明日からまったく別の職業になるとしたら?」と聞かれた神木は「昔から電車が好きなので車掌さん。アナウンスとかもやってみたい」と妄想。すると神木と公私ともに仲のいい桜田は「僕は神木さんの運転手をやりたい。だって車掌さんは始発と終電まで勤めているから大変でしょう?駅まで送るよ」と男気を見せていた。

一方、松山は神木の車掌願望を受けて「僕は新幹線と神木君を撮る専門の撮り鉄になりたい」と返答。はたして撮り鉄が職業なのかという疑問もあるが、それ以上に神木は「新幹線だと窓が閉まっていて顔が見えないかもしれないから…。僕は在来線の車掌でいたい」とこだわりを口にしていた。

さらに物語にちなんで「100億円を手にしたら?」との質問には「家を買ってその家の近くに在来線を一駅増やして線路を引きたい」とここでも電車トークの神木。負けじと松山も「僕の地元の青森県むつ市の大湊駅まで新幹線を伸ばして、そこで撮り鉄をしたい」と電車ネタにこだわっていた。

本作は、借金100億円を抱えるワケありビンボー藩の若殿になった⻘年の小四郎が、すべてをかけて借金返済に奮闘していくライトコメディ。30歳になってから初めての主演映画公開に神木は「30代か…。でも映画に映っているのは20代の僕なので、いまここで皆さんには壇上の30代の僕を目に焼き付けてもらって、20代の僕が小四郎をやっているんだというギャップを感じてほしい。全然違うと思いますよ、20代とは」と予告していた。

一方、杉咲は撮影の休憩中に神木が納豆巻きを10秒で食べたというエピソードを振り返り、「神木さんは腕白でキュートで愛すべき座長」とにっこり。これに神木は「僕が納豆巻きを10秒で食べている間、杉咲さんは『キャー!そんな!イヤー!おなか壊す!』とずっと悲鳴。あんなに騒がれながら納豆巻きを食べるのは初めて」と明かして笑わせた。

取材・文/石井隼人

電車トークで大盛り上がり!