チェルシーがマンチェスター・ユナイテッドからの3度目のオファーを拒否した。イギリス『BBC』が伝えた。

今夏の移籍市場でユナイテッドが補強に動いていたのはチェルシーのイングランド代表MFメイソン・マウント(24)。これまで2度にわたりオファーを出していたものの、チェルシーは拒否。最初のオファーで4000万ポンド(約72億6500万円)、2度目のオファーで5000万ポンド(約90億8000万円)を提示していた。

増額したもののオファーが認められないユナイテッドだったが、3度目のオファーとして5500万ポンド(約100億円)を提示。このオファーが通らなければ、マウント獲得を諦める考えを警告していた。

しかし、チェルシーはこれを再び拒否。5800万ポンド(約106億円)に加え、ボーナスで700万ポンド(約12億8000万円)を求めているという。

チェルシーは残り1年の契約となっているマウントに対し、7000万ポンド(約127億1000万円)を要求していたと考えられていたが、マウントにはチェルシーと契約を延長する意思はなく、1年後にはフリーになるため、ユナイテッドは高過ぎると感じており、要求を満たす気はないようだ。

マウントには、マンチェスター・シティやアーセナルも関心を寄せていたが、それぞれターゲットを変更。ユナイテッドが最も関心を強めており、マウント自身もユナイテッド行きに不満はないとされている。

チェルシーの下部組織育ちのマウントは、2017-18シーズンはフィテッセへのレンタル移籍を経験。翌シーズンはダービー・カウンティへとレンタル移籍すると、フランク・ランパード監督と共に2019-20シーズンからチェルシーへ復帰。チームの中心選手として活躍を続けている。

チェルシーでは195試合に出場し33ゴールを記録。イングランド代表としても36試合で5ゴールを記録しており、実力は十分。チェルシーは選手の売却も必要とされている中での強気の姿勢。ユナイテッドは警告通り、これ以上のオファーを出さないのか注目が集まる。