今回は、芸人の髪の毛の話をしよう。バイきんぐ小峠英二スキンヘッドでお馴染みだが、24歳の頃にはすでに、薄くなり始めていたという。

「もう親父がハゲてますし、父方のおじいちゃん、母方のおじいちゃん。四方八方、みんなハゲてます。で、20歳くらいに初めて会う遠い親戚がいて、そいつもハゲてましたね。もう血筋ですね。だから、葬式とかヤバイですよ。ハゲがいっぱい集まるでしょ。そこにハゲた坊さんが来る。で、故人のお別れの時にお棺の窓を開けるでしょ。そいつもハゲてますからね」

 本人自ら、そんなエピソードを明かして笑い話にするのだ。

 そんな脱毛を阻止すべく、薬を飲んでいるのが、ナイツの2人だった。

「よく噛んでいる人はハゲない」と仲間からアドバイスを受けた塙宣之は、

「確かに俺、ご飯食べる時にすぐ食っちゃうから、ハゲてきてる。俺たちってもう、薬で生やしてるだけだから、実際はもう…」

 これに相方の土屋伸之が、相槌を打つ。

「放っておいたら、とっくにだから。薬で粘り込んでるだけだから」

 毛生え薬を飲んでいるといえば、スピードワゴン井戸田潤も同じだ。相方の小沢一敬によると、

「潤って顔も美容やるし、髪も薬を飲んでいるし。アンチエイジングっていうの? 老いと戦ってるのよ」

 その小沢はというと、

「俺はどこか、老いていってもいいと思ってるから。気にしないけど」

 井戸田とは逆に、達観しているのだった。

(坂下ブーラン)

1969年生まれのテレビディレクター。東京都出身。専門学校卒業後、長寿バラエティー番組のADを経て、高視聴率ドキュメントバラエティーの演出を担当。そのほか深夜番組、BS番組の企画制作などなど。現在、某アイドルグループのYouTube動画を制作、視聴回数の爆発をめざして奮闘中。

アサ芸プラス