女優・伊藤かずえが、30年以上所有している日産・シーマの6ヶ月点検の様子を動画で出し、視聴者の関心を集めている。伊藤のシーマが注目を集めている背景と、最新の動向を紹介したい。

参考:【写真】新車購入費用を超える価格でレストアされた伊藤かずえの「日産・シーマ」

 2020年10月、伊藤のとある投稿が大きな話題を呼んだ。投稿は、乗り始めて30年のニッサセドリックシーマFPY31型を1年点検に出したところ、スタッフから花をもらったという内容。バブル景気初期に発売されたモデルで、国産3ナンバー高級車のブームを担った車両でもある。発売当初のバブル期、高価格のシーマが爆発的に売れたという、いわゆる「シーマ現象」のモデルであること、30年も乗り続けるほどの”愛車精神”などが注目され、1万件以上のリツイートがされている。

 上記の投稿が大きな話題を呼んだことで、日産自動車社内でも何かできないかという声が上がり、有志のチームが立ち上がり、伊藤にレストアを提案。2021年4月からレストアを初め、約8ヶ月間日産にシーマを預け、同年12月にレストアが完了。レストアが完了したシーマは、事務所の後輩の俳優・中尾明慶のチャンネルで紹介されている。

 さまざまなサプライヤーから部品を仕入れたこともあり、レストアの総費用は新車購入費用を超えているという。伊藤は当初、500万円で購入したといい、約30年前の現金価値を考慮すると、当初手に入れるにはかなり高額であることがうかがえる。

 そして、2023年5月公開の「【心配です…】緊急事態!!愛車シーマに半年点検で問題箇所を発見?」で、シーマの6ヶ月点検の様子を動画で投稿。

 オイルや空気圧をチェックしているが、レストアして約2年ということもあり、ゴムやバッテリーなどに問題はないようだ。しかし、点検を進めていく中で2か所の問題が発覚。1か所目はエアコンガスの漏れ。もう1か所は、左前方のサスペンションの付け根の部品が切れており、このまま使うとグリスが錆びていって動きが悪くなったり、音が出てしまったりするという。こちらの2か所は部品交換が必要で、愛する車の故障に伊藤も驚きを隠せない様子であった。その後、2023年6月の動画で、サスペンションの部品を交換する作業の動画を投稿。もう1か所のエアコンガス漏れの修理も、後日投稿されるだろう。

 再生回数の多さからも、伊藤のシーマの動向は多くの人が関心を寄せていることがわかる。30年以上も同じ車に乗り続けるだけでも希少価値が高いのに、複数の車を所有することも多い芸能人だ。その珍しさは飛び抜けているだろう。今後の動向にも注視していきたい。

(文=小川遼)

動画サムネイルより