バイエルンが、バルセロナ所属のオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングに関心を寄せているようだ。24日、ドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 ドルトムントとの熾烈な優勝争いを制し、前人未到のブンデスリーガ11連覇を果たしたバイエルン。しかし、2022-23シーズンの戦いは磐石とは言い難く、チャンピオンズリーグ(CL)とDFBポカールではベスト8で敗退。また、リーグ戦でも勝ち点を取りこぼす試合が目立った。クラブは来る新シーズンの戦いに向けて、今夏の移籍市場での即戦力の獲得を希望。既に複数選手への関心が明らかになっている。

 補強ポジションの1つに挙げられているのが中盤。これまでウェストハム所属のイングランド代表MFデクラン・ライスや、チェルシー所属のクロアチア代表MFマテオ・コヴァチッチらの名前が獲得候補に挙がっていたが、前者については既に争奪戦からの撤退が報じられており、後者はマンチェスター・C加入が決定的となっている。そんな中、バイエルンの中盤の新戦力候補として、新たな選手の名前が浮上しているようだ。

 今回の報道で関心が明らかになったのが、バルセロナで活躍中のF・デ・ヨング。2019年夏にカタルーニャにやって来た26歳のオランダ代表MFは、加入直後から中盤の主力として活躍。在籍4年目の2022-23シーズンは、公式戦通算43試合の出場で2ゴール4アシストをマークし、チームのラ・リーガ制覇に大きく貢献した。

 報道によると、バイエルンを率いるトーマス・トゥヘル監督は、以前からF・デ・ヨングの能力を非常に高く評価しており、自身のスカッドに加えたいと考えているという。なお、バイエルン指揮官のこうした意向を既に把握している模様。同クラブは現在、バルセロナの動向を注視しており、マンチェスター・C所属のドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンの同クラブへの加入が正式決定した場合、F・デ・ヨングの獲得に乗り出す可能性があるようだ。

 なお、23日のドイツ紙『ビルト』によると、バイエルンマンチェスター・C所属のイングランド代表MFカルヴィン・フィリップスにも関心を寄せているという。昨年夏にリーズから加入した27歳のK・フィリップスだが、新天地での適応に苦戦し、2022-23シーズンは公式戦593分間の出場に留まった。選手本人はマンチェスター・C残留を望んでいるものの、バイエルンは今後も今夏の獲得の可能性を模索していくようだ。なお、同選手のエージェント会社とバイエルンは、以前から良好な関係性を築いているという。

 果たしてバイエルンは、この両選手の獲得に乗り出すのだろうか。今後の動向に注目が集まる。

バイエルンが関心を寄せる(左)F・デ・ヨングと(右)K・フィリップス [写真]=Getty Images