株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン(本社:東京都千代田区、取締役社長:谷口奈緒美)は2023年6月23日に『変革的コーチング 5つの基本手法と3つの脳内習慣』(マーシャ・レイノルズ 著、伊藤守 監修、深町あおい 訳)を刊行しました。


「対話」の重要性が広まり、コーチングの研修を受けたり、1on1を実践したりしている人は増えています。リーダーシップやコーチングに関する書籍を買ったことがある人も増えているのではないでしょうか。

それらの本には、良い質問をするためのルールがよく列挙されています。そこに共通しているのは、「はい/いいえ」でなく自由に回答できる質問をする、「何が」「いつ」「どこで」「どのように」「誰が」から質問を始める、「なぜ」と聞かない、といったことです。

こうしたルールは、読者の誤解を招きかねません。
実際に、コーチや指導者は、クライアントや従業員に集中するより、ルールどおりの質問を考えるほうに時間を費やしてしまいがちです。それではコーチング学校やリーダーシップ講座で習ったお手本どおりにできているかを気にかける「チェックリストつきコーチング」になってしまい、結局、クライアントにとっては役に立つより不満のほうが大きくなります。

コーチングを必要以上に難しく考える必要はありません。魔法のような質問を見つけるより、クライアントに神経を集中し、話を要約したり言い換えたり整理したりして、内省を促す発言をすることのほうが、簡単かつ効果的です。
内省を促したあとは、本の中の質問例を参考にせずとも、クライアントへの純粋な関心から質問できるようになります。「はい/いいえ」で答える質問でさえも、思考のブレークスルーにつながるときがあるのです。

コーチングとは「探求」のプロセスであって、質問をし続けることではありません。「探求」をするのは、解決法を探すためではなく、クライアントに自身の思考に対して批判的な目を向けさせるためです。
内省を促す発言と質問を組み合わせることを本書では「内省的探求」といいます。この「内省的探求」によって、コーチングはもっと楽に自然にできるようになります。

本書は、世界のトップコーチ30のうちの一人でありながら、組織心理学の博士号も持つ著者が、コーチングにおける対話の全技術を紹介しています。

クライアントに内省を促し、より効果の高いコーチングを行うための5つの基本手法と3つの脳内習慣を解説していきます。

<5つの基本手法>
  1. 集中……問題解決ではなく、相手の内面に働きかける
  2. アクティブ・リプレイ……核心部分を表現し直し、改めて見つめる
  3. 脳を探る……箱の中から宝を見つける
  4. 着地点はどこか……筋道から外れない
  5. 新天地から次へ……気づきから行動へと導く

<3つの脳内習慣>
  1. 頭の中を整える
  2. 受け取る(ただ聞くのではない)
  3. 自分の決めつけに気づき、これを排除する

これらの技法を身につければ、コーチを目指す人はもちろん、ビジネス交渉、部下指導、1on1、家族や友人との関係など、あらゆる場面でのコミュニケーションを向上させることができます。

コーチングの価値を損なう迷信が世の中には出回っています。

コーチングに熟練するには長い時間がかかる
・質問なくしてブレークスルーや気づきは生まれない
コーチは「閉じた質問」ではなく、「開かれた質問」をすべきだ
・内省を促す言葉は挑発的だ
・明確なゴールまたは将来像を必ず設定すべきだ。
など…

これらは正しいときもありますが、原理原則のように扱うとコーチングの効果をかえって薄めてしまいます。
本書では、これらの迷信について説明しながら、代わりにどう考えればクライアントといい関係を築けるかについても解説していきます。

本書を読めば、コーチングに対する偏見や思い込みがなくなり、本当に効果のあるコーチングの対話の技法が分かります。あなたのコーチングをステップアップさせるのに役立ててください。
  • 書籍概要

【目次】
第1部 コーチングの会話とは
 第1章 コーチングが持つ力
 第2章 コーチングにまつわる迷信
第2部 5つの基本的手法
 第3章 集中――問題解決ではなく、相手の内面に働きかける
 第4章 アクティブ・リプレイ――核心部分を表現し直し、改めて見つめる
 第5章 脳を探る――箱の中から宝を見つける
 第6章 着地点はどこか――筋道から外れない
 第7章 新天地から次へ――気づきから行動へと導く
第3部 3つの脳内習慣
 第8章 頭の中を整える
 第9章 受け取る(ただ聞くのではない)
 第10章 自分の決めつけに気づき、これを排除する
まとめ クライアントとの会話を超えて――生き方、文化としてのコーチン

【著者情報】
マーシャ・レイノルズ Marcia Reynolds
組織心理学博士
国際コーチング連盟(ICF)マスター認定コーチ
世界のリーダーや学生にコーチングおよびトレーニングを提供するCovisioning LLCの社長を務め、これまで41カ国において企業幹部のコーチングを行いながら、指導者や学生たちにコーチングのスキルを教えてきた。
ICFの第5代グローバル・プレジデントを務めたほか、2019年には世界におけるコーチング業界発展への長年の貢献をたたえられ、“Circle of Distinction”に選出。調査機関グローバル・グルス(Global gurus)による2023年世界のトップコーチ30人の1人にも選ばれた。また、WBECSプログラム、ブレイクスルー・コーチングの創始者でもあり、ハーバード大学ケネディスクールやコーネル大学のほか、ヨーロッパやアジアの大学でも講演を行っている。

監修 伊藤 守(いとう・まもる)
株式会社コーチ・エィ ファウンダー。日本人として初めて国際コーチング連盟(ICF)よりマスターコーチ認定を受けた日本のコーチング界における草分け。コーチングを日本に紹介し、1997年に、日本で最初のコーチ養成プログラムを開始。2001年には、エグゼクティブ・コーチング・ファームとして株式会社コーチ・エィを設立し、以来、これまでに数多くの企業のリーダー開発や組織風土改革に携わる。著書は『3分間コーチ』『コーチング・マネジメント』『コミュニケーション 100の法則』『自由な人生のつくり方』(以上ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『もしもウサギにコーチがいたら』(大和書房)ほか多数。

深町 あおい(ふかまち・あおい
横浜市生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科、米ウェルズリー大学卒業。全国紙の社会部、生活部記者として女性と子ども、芸能、食文化、犯罪被害者遺族などをテーマに取材したほか、教育事業にも携わる。早期退職して翻訳業に転身。訳書に『フィナンシャル・タイムズ式 図解の技術』(ダイヤモンド社、共訳)がある。

【書籍情報】
タイトル:『変革的コーチング 5つの基本手法と3つの脳内習慣』
発売日:2023年6月23日
刊行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
仕様:四六判/344ページ
ISBN:978-4-7993-2956-6
定価:2750円(税込)

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配信元企業:株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン

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