ラー博史上最大のプロジェクト「あの銘店をもう一度」第18弾を調査。ラーメンの鬼・佐野実氏最後のプロデュース作が復活!

 神奈川県横浜市の大人気ラーメンアミューズメントパーク『新横浜ラーメン博物館』では、過去に出店を果たした約40店舗の銘店がリレー方式で再出店するスペシャルプロジェクト「あの銘店をもう一度」を展開しています。

 現在営業中のイタリア・ミラノ『カーザ ルカ -CASA LUCA-』の後を受け、6月27日に営業がスタートするシリーズ第18弾は、2009年9月~2010年4月にかけて出店した佐賀・唐津『らぁ麺 むらまさ』。『支那そばや』の店主で“ラーメンの鬼”と呼ばれた佐野実氏が最後にプロデュースしたラー博発のオリジナルラーメン店が、約13年の時を経て再出店を果たします。

「らぁ麺 むらまさ」とは?

2009年に発売した時のPOP(食楽web)
2009年に発売した時のPOP(食楽web)

『らぁ麺 むらまさ』は、新横浜ラーメン博物館15周年の企画として行われた「新ご当地ラーメン創生計画」の第3弾で誕生した、『ラー博』発祥のラーメン店。佐野実氏によるプロデュースの元、新たに作り出されたオリジナルラーメン「玄界灘塩らぁ麺」は、佐賀県唐津市の西側に位置し、玄界灘に囲まれた加唐島(かからしま)で製造されている塩「一の塩」を使用。唐津の幸と恵が詰まった繊細かつ極上のテイストはラーメン通の間で大評判を呼び、提供時は連日多くのお客さんが列を形成する大人気店になりました。『ラー博』での営業終了後は唐津市に帰郷オープンし、13年が経過した現在も当地にて営業中です。

食材は2009年当時のもので、今回の出店時は変更される場合があります
食材は2009年当時のもので、今回の出店時は変更される場合があります

 メインメニューとなる「玄界灘塩らぁ麺」は、具材に「和豚もちぶた」を使った肩ロースのチャーシューに穂先メンマ、唐津産の中ネギを使用。スープを邪魔しないように、敢えてシンプルな構成と盛り付けとなっています。

 スープのベースは「和豚もちぶた」をメインとした動物系スープに、アゴやエソ、昆布などの魚介系をブレンド。弱火でじっくり煮込み、あっさりとしていながら素材の持つコクを引き出した、奥深い味わいを備えています。スープに合わせる塩ダレは、佐野氏がその味わいとポテンシャルに惚れ込んだ加唐島産の「一の塩」をメインに、剣先イカなどの魚介エキス、人気だしメーカー『唐津屋』の天然だしなどを使用。 まろやかで丸みのある塩味とコク深さ、繊細で上品な味わいは、唯一無二の表現がぴったりと合う極上の美味しさです。

 麺は、中細(番手22番)のストレート麺を使用。佐賀県産の国産小麦「ニシノカオリ」 を配合した「春風」に、佐野氏のお店『支那そばや』の麺に使われている御用達粉をブレンド。香り、旨み、コシ、しなやかさが同居した味わいは、いうまでもなくスープとの相性が抜群。じっくり味わう時間すら惜しまれるほどの美味しさに、食した誰もが無意識に感嘆の声をあげてしまうはず。

まとめ

 仮に東京から唐津のお店に行くとなると、飛行機と電車を乗り継いで4時間以上がかかる長旅に…。実質的に、地元の唐津近辺にお住まいの方しか味わうことができない『らぁ麺 むらまさ』の「玄界灘塩らぁ麺」を、約13年ぶりとなる『ラー博』での出店期間中(7月17日まで)に思う存分堪能してみてはいかがでしょうか。

●DATA

あの銘店をもう一度 ”銘店シリーズ” 第18弾 佐賀・唐津『らぁ麺 むらまさ』

期間:2023年6月27日(火)~7月17日(月・祝)
販売:新横浜ラーメン博物館 地下1階
営:平日 11:00~21:00、土日 10:30~21:00(ともにL.O. 20:30)
https://www.raumen.co.jp/

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