リヴァプールへの加入が決まったアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターには、「10番」以外の選択肢も存在していたようだ。24日、イギリス紙『デイリー・ミラー』が伝えている。

 8日にリヴァプールへの完全移籍が発表されたマック・アリスターだが、新天地でもブライトン時代同様に「10番」を着用することが決まっている。しかし同選手には、過去にリヴァプールでキャプテンを務めた元イングランド代表スティーヴン・ジェラード氏が背負った「8番」を身に纏う選択肢が存在していた模様。2022-23シーズンまで「8番」を着用してきたギニア代表MFナビ・ケイタはリヴァプールとの契約が満了し、9日にフリートランスファーでのブレーメン加入が発表されている。

 マック・アリスターは、「10番や8番など、いくつかの番号があることは知っていた」と「10番」以外の番号を背負う可能性があったと述べつつ、「8番はジェラード背番号として、あのクラブではとても重要な番号だったから、少しためらった。最終的には10を選んだが8はとても好きな数字で、クラブの歴史でもある」と、リヴァプールの下部組織出身で同クラブをチャンピオンズリーグ制覇など数多くのタイトル獲得に導いたジェラード氏への敬意から、「8番」着用を躊躇したことを明かした。

 また、「シーズン終了後、クロップと話す機会があり、彼はクラブ、街、そして自身が望んでいることについて話してくれた」と、指揮官を務めるユルゲン・クロップ監督についても言及。「重要なことは、彼らが最初の瞬間から僕と僕の家族とコミュニケーションを取り、私がそこにいることを望んでいたことだ」と語り、「彼は私に、ライン間でプレーし、勝利のメンタリティを持つ選手が必要だと話してくれた」ともコメント。そういったクロップ監督との会話の中で、自身のイメージがより明確になり、移籍を決断する際の後押しになったことも説明している。

 現在24歳のマック・アリスターは、母国であるアルゼンチンのアルヘンティノスでプロキャリアを歩み始めると、2019年にブライトンへ。その後はアルヘンティノスとボカ・ジュニオルスへのレンタル移籍で経験を積み、2019-20シーズンのプレミアリーグ第29節ウルヴァーハンプトン戦でプレミアリーグデビュー。以降は主力選手に成長し、2022-23シーズンはリーグ戦35試合に出場し10ゴール2アシストをマーク。同クラブ初となるヨーロッパリーグ出場権獲得に大きく貢献した。

2023-24シーズンからはリヴァプールでプレーするマック・アリスター [写真]=Getty Images