バルセロナへの移籍が決まったドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンが、2022-23シーズンまで7シーズンを過ごしたマンチェスター・Cへの感謝の想いを明かした。マンチェスター・Cのクラブ公式HPが26日に伝えている。

 ギュンドアンについては26日、バルセロナへの完全移籍が発表された。ギュンドアンとマンチェスター・Cの契約は2022-23シーズン限りで満了を迎えるため、移籍金の発生しないフリートランスファーとなる。バルセロナとの契約期間は2025年6月30日までの2年間で、契約には1年間の延長オプションも付随している。契約解除金は4億ユーロ(約624億円)に設定されたことが明かされた。

 ギュンドアンは1990年10月24日生まれの現在32歳。母国ドイツシャルケやボーフムなどの育成組織を渡り歩き、2008-09シーズン途中に加入したニュルンベルクでトップチームデビューを飾った。2011年夏に加入したドルトムントでは、初年度にブンデスリーガとDFBポカールの2冠達成に貢献。ユルゲン・クロップ監督(現:リヴァプール)の下でその才能を開花させ、在籍した5シーズンで通算157試合に出場した。

 2016年夏、マンチェスターCの新指揮官に就任したジョセップ・グアルディオラ監督にとって待望の新戦力としてマンチェスター・Cに完全移籍加入した。初年度は右ひざ前十字じん帯断裂の大ケガに泣かされて出場機会を伸ばせなかったものの、復帰後はマンチェスター・Cに欠かせない中盤の1人に君臨。卓越した技術や3列目からの飛び出し、何よりも高いサッカーIQを武器に活躍した。2022-23シーズンはキャプテンを務め、公式戦51試合のピッチに立って11ゴール7アシストを記録。プレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグ(CL)の“トレブル”達成に大きく貢献した。在籍した7シーズンでは公式戦通算304試合の出場で60得点40アシストを記録し、通算14タイトル獲得を経験している。

 7年間を過ごしたマンチェスター・Cに別れを告げることとなり、ギュンドアンはクラブ公式HPを通してコメントを発表。クラブにかかわる多くの人々への感謝の想いを明かした。

「この7年間マンチェスター・Cの一員でいられたことは、僕にとって特権であり喜びでもあった。今やマンチェスターは僕のホームだし、このクラブでは家族の一員になれた。幸運なことに、ここでの生活では忘れられない瞬間をたくさん経験できた。そして、この特別なシーズンでキャプテンを務められたことは、僕のキャリアの中でも最高の経験だ」

「まず、ペップグアルディオラ監督)に感謝したい。彼の下でプレーし、こんなにも長い間彼から学ぶことができた。一生忘れることはないだろう。また、過去と現在のチームメイトにも感謝の言葉を伝えなければならない。彼らはここでの日々を素晴らしいものにしてくれただけでなく、僕にとって特別な存在であり続けてくれた。最後に、ファンのみんなにも感謝の気持ちを表現したい。ここに到着したその日から、彼らは僕を支えてくれた。言葉では表現できないほど感謝している」

「このクラブは僕にすべての夢を叶えさせてくれた。このような素晴らしい機会を得られたことは、僕の一生の思い出だ。マンチェスター・Cはいつだって僕の心の中にあるよ。ワンス・ア・ブルー、オールウェイズ・ア・ブルー」

 また、ギュンドアンは自身の公式Twitter(@IlkayGuendogan)を通しても感謝の言葉を綴っている。2016年夏の加入直後から“トレブル”を達成した今季までをまとめた動画と共に、「7年間の時を経て、素晴らしい時間が終わりを告げる。キミは僕にすべての夢を実現させてくれたね。このクラブの存在は僕の胸に永遠に刻まれる。ワンス・ア・ブルー、オールウェイズ・ア・ブルー」というメッセージを発した。

【動画】ギュンドアンがマンチェスター・Cで過ごした7年間

FA杯決勝では圧巻の2ゴールでマンCを優勝へ導いたギュンドアン [写真]=Getty Images