米原子力空母のマストにベトナム赤い国旗が掲揚!

「セオドア・ルーズベルト」以来7年ぶりのベトナム寄港

アメリカ海軍の「ロナルド・レーガン」空母打撃群が2023年6月25日ベトナム中部ダナンに寄港しました。

同国を訪問したのは、空母「ロナルド・レーガン」のほかに、ミサイル巡洋艦「アンティータム」と同「ロバートスモールズ」です。

アメリカ空母が同国に来航するのは1975年ベトナム戦争が終結して以降、3回目とのこと。7年前に「セオドア・ルーズベルト」が訪れて以来の寄港となるといいます。なお、現地メディアなどによると、30日までダナンに留まるそうです。

ベトナムは中国との間で南シナ海の南沙諸島領有権問題を抱えており、そういったなかで空母「ロナルド・レーガン」の寄港は、海洋進出を進める中国をけん制し、アメリカとベトナム両国の関係を強化する動きと見られています。

なお、それに先立ち23日には、海上自衛隊護衛艦「いずも」と「さみだれ」の2隻が、ベトナムのカムランに寄港した後、同国海軍と親善訓練を実施しています。

今回の日米艦船のベトナム寄港について、ラーム・エマニュエル駐日アメリカ大使は、自身の公式ツイッターにおいて、日本の護衛艦「いずも」とアメリカ空母「ロナルド・レーガン」が相次いでベトナムを訪問したことは海上安全保障協力に関する歴史的なことだと、発信しています。

南シナ海を航行するアメリカ海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」(画像:アメリカ海軍)。