坂本は復調していただけに今回の負傷離脱は痛恨だ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人は優勝こそ逃したものの交流戦を11勝7敗の3位で終え、良い状態で6月23日からの広島戦に臨んだ。しかし、23日の試合では初回に内野安打で出塁した1番・坂本勇人が右太もも裏のために早々に交代。この試合は勝利をおさめたが、24日、25日で連敗して4位に転落した。

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 開幕当初は坂本のスタメン起用に違和感を示す巨人ファンも多かったが、5月の月間打率.287、6月の月間打率.338と状態は上向いていただけに坂本離脱は痛すぎる。実際、現役時代に大洋(現DeNA)で活躍した高木豊氏も自身のYouTubeチャンネルで、坂本不在の厳しさについてコメントした。

 高木氏は「坂本が1番に入ることによってある程度固定で戦えてたんだよね」「この1、2番を固定できなくなるって言うのがジャイアンツにとって本当に辛くなる」という。続けて、24日の試合は1点しか取れなかったことに、「やっぱり坂本の影響が出てるのかな」と話すし、坂本離脱後の打線については「日替わり打線になってきたのが心配」「坂本がドシッといるだけで全然違う」と今後の巨人の戦い方が厳しくなりそうな未来を示唆した。

 交流戦中盤から1番・坂本、2番・梶谷隆幸という上位打線を組む試合が増えた結果、岡本和真が打点を稼ぐケースが目立った。現在梶谷は二軍に降格しており、今回の坂本離脱によって、一から1、2番を再度考え直す必要がある。

 24日は1番・重信慎之介、2番・吉川尚輝。25日は1番・オコエ瑠偉、2番・吉川尚輝と高木氏が指摘する通り、相手投手によってスタメンが変わる日替わりオーダーとなった。その結果、24日、25日ともに打線は沈黙している。また、25日の試合では中田翔が途中交代する場面も。大事には至らなかったようだが、中田まで離脱する事態になればいよいよ台所事情が厳しくなる。今いる選手をやりくりしながらいかにオーダーを組むのか。原辰徳監督の采配に注目したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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