バイエルンが、トッテナム所属のイングランド代表FWハリー・ケインの動向を引き続き注視しているようだ。26日、『スカイスポーツ』や『ビルト』など複数のドイツメディアが伝えている。

 ブンデスリーガで前人未到の11連覇を達成したものの、タイトル獲得を狙ったチャンピオンズリーグ(CL)とDFBポカールでベスト8敗退に終わるなど、不本意な結果に終わったバイエルン。クラブは、安定感を欠いた2022-23シーズンの戦いを受け、今夏の移籍市場での戦力拡充を画策。とりわけ、ストライカーの獲得を熱望しており、フランクフルト所属のフランス代表FWランダル・コロ・ムアニやブレーメン所属のドイツ代表FWニクラス・フュルクルクへの関心が明らかになっている。

 今回の報道によると、バイエルンは上記の2選手らと並行し、今夏のトッテナム退団が囁かれているケインへの関心も継続。今夏の移籍市場での獲得の可能性を模索し続けているという。バイエルンはここ数日間に渡って、ケインの代理人と新たな話し合いを行なった模様。選手側も今回の交渉に対してポジティブな反応を示していたようだ。なお、バイエルンのクラブ内部では、1億ユーロ(約157億円)以下での獲得が可能であるとの想定がなされているという。

 現在29歳のケインは複数回のレンタル移籍を経て、2013年夏からトッテナムのトップチームに定着。ここまで公式戦通算435試合に出場し、クラブ歴代最多の280ゴールを記録している。2022-23シーズンもチームが苦戦を強いられた中、序盤からゴールを量産。プレミアリーグでは得点ランキング2位となる30ゴールをマークした。現行契約が2024年夏で満了となることから、今夏での売却も噂されており、バイエルンの他にもマンチェスター・Uパリ・サンジェルマンPSG)などが獲得に興味を示している。

 今夏の去就に大きな注目が集まるケイン。果たしてバイエルンは、トッテナムの得点源を最前線に加えることになるのだろうか。 

去就に大きな注目が集まるケイン [写真]=Getty Images