シーズン53発ペースとなる26号ソロを放った大谷(C)Getty Images

 エンゼルス大谷翔平は現地時間6月26日(日本時間27日)に行われた本拠地でのホワイトソックス戦に「3番・指名打者」で先発出場。1点を追う4回の第2打席に3試合ぶりとなる26号ソロを放った。

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 この日から行われたホワイトソックスとの4連戦は試合前までで21号をマークし、ジャッジ(ヤンキース)を抜いて本塁打争いで2位となったルイス・ロベルトとの直接対決が注目を集めた。

 そのロベルトが初回にいきなり22号ソロを放ち、存在感を示すと大谷も4回の第2打席。相手先発右腕のディラン・シースの内角スライダーを完璧に捉えて、右中間に運んだ。打球速度113マイル(約182キロ)、飛距離446フィート(約136メートル)の特大弾を放った。これには中堅を守るロベルトも眼前での特大弾に呆然とするしかなかった。9回には四球で出塁すると、マイク・トラウトと重盗も決め、サヨナラのチャンスにつなげた。

 この一発で再びロベルトとは4本差、シーズン53発ペースにのせた。

 これで本塁打、打点ともに両リーグトップ。向かうところ敵なしといった様相の大谷だが、チームを預かる首脳陣には頭の痛い問題もある。

 26日の試合前に取材に応じたフィル・ネビン監督は大谷の休養について言及した。監督いわく大谷と話し合ったとしながら、「彼は休みを必要としていない。状態も良い。明日も登板する」と、この日から始まったホーム7連戦で休養する予定はないという見通しを語った。

 一方、今後もハードスケジュールは続く。ホーム7連戦の後は敵地に移動して、パドレスとの3連戦を戦う。

 さらに7月にはホームランダービーの出場も注目を集める自身3度目の球宴出場も控えるなど、例年以上にフル回転とあって、どこかで休養をはさませたいところだが、本人は「NO」の姿勢を崩さないという。

 背景にはそれだけ投打ともに充実しており、体の使い方に関してもキャリアを積み重ねたことで負担軽減につながるような過ごし方ができていることもあるのだろう。

 ネビン監督はこうもいう。「彼はプレーしたがっているのでベンチに置いておく理由がない」。

 確かに現在の強打者ぶりを見れば、他球団にとっては脅威となり、目指すプレーオフ進出にとってもチームにとって欠かせない戦力であることは間違いない。それだけに途中で離脱しないように「積極的休養」をどこかで取らせることも視野に入れる必要もありそうだ。

 カード2戦目の27日(同28日)の試合は大谷登板試合となる。新ライバルとなったロベルトをどう封じるのか、「投手・大谷」のパフォーマンスも引き続き注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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