ニューカッスルが、サウサンプトンU-21イングランド代表DFティノ・リヴラメント(20)の獲得に動いているようだ。イギリス『テレグラフ』が報じている。

今夏の移籍市場でミランイタリア代表MFサンドロ・トナーリの獲得に迫るニューカッスル。今後はプレミアリーグチャンピオンズリーグ(CL)の二足の草鞋に対応すべく、手薄ないくつかのポジションの補強に動く構えだ。

『テレグラフ』によると、そのマグパイズはイングランド代表DFキーラン・トリッピアーが今季リーグ戦全試合出場とフル稼働した右サイドバックの補強候補として、最下位でチャンピオンシップに降格したセインツの若手に注目しているようだ。

幼少期にチェルシーアカデミーに加入したリヴラメントは、右サイドバックやウイングバックを主戦場とする、攻撃的なサイドバック。イングランド屈指の育成組織において、早い段階から頭角を現した逸材は、常に飛び級により年長のカテゴリーで活躍し、ファーストチームでもいくどかベンチ入りを果たしていた。

ただ、世界屈指のスカッドを誇るチームにおいて今後も出場機会が限られることが予想されており、2021年夏に500万ポンド(約9億1000万円)の移籍金でサウサンプトンに完全移籍。

そのサウサンプトンではエバートンとの開幕戦でプレミアリーグデビューを飾ると、加入1年目は公式戦32試合1ゴール2アシストの数字を残した。攻撃では持ち味のスピードや運動量を生かした推進力、守備では相手に食らいついていく強度の高い守備が評価されている。

同選手は2022年4月に行われたブライトン戦で左ヒザ前十字じん帯を断裂する重傷を負い、約13カ月におよぶ長期離脱を経験したが、今年5月に戦列復帰を果たしている。

そのため、獲得には相応のリスクがあるものの、エディ・ハウ監督はリヴラメントの才能を高く評価しており、クラブに対して獲得を要望しているという。

なお、チェルシーは売却の際、サウサンプトンとの間で2023年夏に有効となる5000万ポンド(約91億円)の買い戻し条項を盛り込んでいたが、行使の可能性は限りなく低い。