デュア・リパの「ダンス・ザ・ナイト」からピンクパンサレスの「エンジェル」まで、グレタ・ガーウィグ監督の実写映画『バービー』のサウンドトラックはここ1か月以上にわたってポップ・カルチャーの話題を独占してきた。

 このサントラは2023年7月21日に発売予定だが、バービーをテーマにした楽曲で間違いなく最も成功したアクアの「愛しのバービー・ガール」(1997年)が当初この映画に登場しないと伝えられた時、ファンの間には動揺と混乱が広がった。

 ところが最近になって、サントラのエグゼクティブ・プロデューサーであるマーク・ロンソンのおかげで、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”でTOP10入りしたアクアの代表的なポップ・アンセムが、マーゴット・ロビーとライアン・ゴズリング主演の『バービー』の世界で生き続けていることがわかった。『バービー・ザ・アルバム』からの最新シングルで、ニッキー・ミナージュとアイス・スパイスのコラボ第2弾となる「バービー・ワールド」が、アクアの楽曲をサンプリングしている。

 本作のプロデューサーの一人でもあるロビーは、新作映画に「バービー・ガール」を入れるよう働きかけた経緯を、米ローリング・ストーンとのインタビューで語っている。彼女は、「私が、“グレタ、どうやってこの曲を取り入れるつもり?バービーの映画でアクアの‘バービー・ガール’を無視するわけにはいかないよ。どうしても入れなくちゃ”って言ったら、グレタは、“心配しないで、この曲を取り入れるクールな方法を見つけるから”って言ったんです」と明かしている。

 そしてガーウィグ監督は、すぐにロビーに大きなニュースを報告したそうだ。彼女は、「(監督が、)“アクアの‘バービー・ガール’のリミックスを誰がやると思う?ニッキー・ミナージュとアイス・スパイスよ”って伝えてきた時、私は、“一緒に?冗談でしょ?”って感じで。私の女友達がみんな発狂するだろうなってすぐに思いました」と語っている。

 『アリー/スター誕生』のアンセムシャロウ~『アリー/スター誕生』愛のうた」への参加で【アカデミー賞】を受賞したロンソンも、この曲が生まれた経緯を語る際に、ニッキーニックネームがバービーであることから「もう15年も前から、みんなニッキーに“バービー・ガール”の何かしらのバージョンで韻を踏んでほしいと頼んできたような気がするよ」と付け加えている。

 リゾ、Kali & FIFTY FIFTY、ゲイルカリード、ライアン・ゴズリング、チャーリーXCX、テーム・インパラ、ハイム、ザ・キッド・ラロイなどの楽曲が収録されている『バービー・ザ・アルバム』は7月21日に発売される。映画は日本で8月11日から劇場公開される。

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