6月23日(金)より劇場上映中の『青春ブタ野郎』シリーズ最新劇場アニメ「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」について、24日に公開記念舞台挨拶が開催された。本イベントでは前作の公開から約4年となる節目に、石川界人(梓川咲太 役)瀬戸麻沙美桜島麻衣 役)、久保ユリカ(梓川花楓 役)、内田真礼(豊浜のどか 役)、雨宮 天(広川卯月 役)が登壇。『青ブタ』ファン参加必至だった本イベントのオフィシャルレポートを紹介する。

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※編注※
本記事は【上映後】挨拶のレポートです。【上映前】挨拶ではまた違った切り口にて本作が語られているので以下も合わせて御覧ください!
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療養から復帰した石川さんにサプライズ!?

MCを務めた天津向さんが「4年ぶりの新作アニメ、いかがだったでしょうか!?」と尋ねると、会場は確かな熱量を感じる拍手に包まれました。続いて声優陣が会場に現れ一言ずつご挨拶。

石川さんは今回が療養後初のお仕事とのことですが、なんと医師も驚愕するペースで回復したのだとか。続いてそんな石川さんへのサプライズとして、スクリーンで咲太の名場面をまとめた映像が上映されました。

映像の最後には「石川界人さんおかえりなさい!」とのメッセージがあったのですが、これには石川さんも喜びをみせた。このイベントに絶対に立ちたかったと語り、作品への深い愛情を覗かせていました。

その後は作品に関するトークへ。まずは公開を迎えた今の心境が話題に。石川さんは会場のみなさんに「めちゃくちゃ花楓の頑張り、凄くなかったですか!?」と尋ねると、客席から拍手が溢れました。自身も試写会で鑑賞した際に、花楓の頑張りから日々の活力をもらったと話します。

続いて瀬戸さん、久保さん、内田さん、雨宮さんの順番で感想を述べていき、続いての話題は「声優陣が印象に残ったシーン」。

石川さんは次作『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』に繋がるという咲太と父親とのシーン、久保さんは花楓が峰ヶ原高校への入学願書を提出しに出かけた際の兄妹のやり取りを挙げるなど、各声優陣から様々なシーンがピックアップされました。

今の自分が未来に繋がっていく

そして公開まで隠されていた、花楓とかえでが歌う主題歌「不可思議のカルテ」についての話題も。久保さんは花楓として歌いなおすのではなく、花楓として改めて歌う機会をいただけたという心境で収録に臨んだと明かします。

また、かえでのパートも改めて収録しており、TVシリーズと歌い方を変えているとのこと。かえでのパートは花楓と咲太の背中を押すような気持ちで表現されたそうなので、再度鑑賞する際はエンディングも見逃せません。

そろそろイベント終了の時間が近づいてきたということで、声優陣を代表して石川さんが本作を見返す時に注目して欲しいポイントを語ることに。

石川さんは本作の物語が、過去の自分であるかえでが現在の自分である花楓の背中を押す構図になっているとコメント。花楓は人格がふたつに別れるという特殊な状況ではありますが、過去の自分が現在の背中を押す構図は誰もが共感できる要素なので、再度見返す時に意識してほしいとのことでした。

そして雨宮さんから順番に、声優陣からファンのみなさんへのメッセージがありました。

最後に久保さんは自身の演じる花楓とかえでについて、涙ながらに「花楓もかえでも、もうひとりの自分より劣っていると感じることがあって、それが辛かったんだろうな」とコメント。そんな花楓とかえでの姿が、本来の自分と声優としての自分にも重なる部分があったと語ります。

ですが、『青ブタ』で素敵な役に出会えたことでそんな自分を肯定できたと述べ、今の自分が未来に繋がっていく、自分にとって必要な時間だったと思えるようになる、そんな作品に『おでかけシスター』はなったと作品への自信を露わにしました。

いよいよ公開を迎えた本作。声優陣をはじめ制作スタッフ陣一丸となって愛を込めて作り上げたことが節々から伝わってくる本作をぜひ、隅々までお楽しみください。

また、1週目以降も豪華な来場者特典が用意されていますので、1度だけでなく2度、3度と映画館に足を運んで、花楓とかえでの頑張りを目に焼き付けましょう。

作品情報

『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』

高校二年生の三学期を迎えた梓川咲太。
三年生の先輩であり恋人の桜島麻衣と、峰ヶ原高校で一緒に過ごせる学生生活も残り僅かとなった。
そんななか、長年おうち大好きだった妹の花楓は、誰にも明かしたことのない胸の内を咲太に打ち明ける。
お兄ちゃんが行ってる高校に行きたい」
それは花楓にとって大きな決意。
極めて難しい選択と知りながらも、咲太は優しく花楓の背中を押すことを決める。
かえで』から『花楓』へ託された思い。二人で踏み出す未来への物語。

©2022 鴨志田 一/KADOKAWA/青ブタ Project

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