サンプドリアは27日、アンドレア・ピルロ新監督の就任を発表した。契約期間は2025年6月30日までの2年間となっている。

 2022-23シーズン、サンプドリアは開幕直後から苦戦が続き、セリエA第8節終了時点で2分6敗の最下位に低迷。成績不振を受け、クラブは昨年10月にマルコジャンパオロ監督の解任を決断し、元セルビア代表MFのデヤン・スタンコヴィッチ氏を指揮官に迎えた。しかし、その後も一向に成績は上向かず、4試合を残してセリエB降格が決定。その後、スタンコヴィッチ前監督の退任が決定していた。

 新監督に就任したピルロ氏は1979年5月19日生まれの現在44歳。現役時代はインテルミランユヴェントスなどでプレーし、セリエAでは通算493試合に出場し58ゴール100アシストをマークした。また、イタリア代表としても国際Aマッチ通算116試合の出場で13ゴール25アシストを記録。約19年半の現役生活でFIFAワールドカップを1回、チャンピオンズリーグ(CL)を2回、セリエAが6回を制覇するなど輝かしいキャリアを築いた。

 2018年1月にメジャーリーグサッカーMLS)のオーランド・シティで現役を引退すると、その後は指導者に転身し、2020年8月にユヴェントス指揮官に就任。就任初年度でチームをコッパ・イタリアとスーペルコッパ・イタリアーナの“2冠”に導いたものの、セリエAでは優勝を逃し、わずか1年で解任の憂き目に遭った。2022-23シーズン開幕前にはトルコのファティ・カラギュムリュクの監督に就任。しかし、今年5月に契約が解消され、以降はフリーの状態となっていた。

 セリエA復帰への舵取り役を担うこととなったピルロ新監督。元イタリア代表“司令塔”の手腕に注目が集まる。

今年5月まではトルコのクラブを率いていたピルロ氏 [写真]=Getty Images