【いま注目のトレンドワード・319】 シリーズ化されたアニメにおいて、過去の作品をオマージュする演出は少なくない。シリーズを追っているファンにとっても嬉しい演出の一つといえるだろう。6月18日のトレンドに「初代オマージュ」が浮上したのも、同日に放送された「機動戦士ガンダム 水星の魔女」に過去作品のオマージュ演出があったのがきっかけだ。

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●演出のポイントは防具の色とポージング?



 6月18日に放送された第22話では、スレッタ・マーキュリーグエル・ジェタークフェンシングで対決するシーンが描かれた。その様子がガンダムシリーズ第1作「機動戦士ガンダム」の最終話アムロ・レイシャア・アズナブルフェンシング対決のオマージュではないかと視聴者が騒然となったのだ。

 アムロシャアも、スレッタグエル同様に生身で対決している。アムロのパイロットスーツは白、シャアのパイロットスーツは赤。そして、スレッタの防具は白、グエルは赤で、色も含めて初代のオマージュだろう。アムロシャアの対決は明確な勝敗を判断するのは難しいが、シャアが「ヘルメットがなければ即死だった」と言っている以上、アムロに軍配が上がると考えていいだろう。「水星の魔女」でも、白い防具のスレッタが赤い防具のグエルに勝利している。

 また最後のスレッタのポーズもオマージュとして注目された。剣を突き上げて立つ姿が、ガンダム名シーンラストシューティングを彷彿とさせるのだ。視聴者からは「ここに来て初代オマージュ多めで見てて楽しい」「白と赤なの含めて初代オマージュか」と反響が相次いでいる。

 第22話では他にも、毛布にくるまってうずくまるミオリネ・レンブランも初代オマージュではないかと言われている。今後さらなるオマージュ演出がされる可能性もあるので、ガンダムファンなら見逃さずに発見してほしい。(フリーライター・井原亘)

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■Profile

井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている

1979年から続くガンダムシリーズ(画像はイメージ)