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グローバルブランドへ成長目指す

アルピーヌは、F1チームに対する2億ポンド(約365億円)の投資を原動力に、世界的な販売拡大を目指し、2030年までに7車種の新型EVを発売する予定だ。

【画像】アルピーヌ初のEV、ついに来年発売へ【A290コンセプトやA110 E-terniteを写真で見る】 全25枚

アルピーヌは6月26日、同社F1チームの本部で行われた投資家向け説明会で、EVモデルを2024年から発売し、2027年には世界市場への展開を開始、米国などの新市場に合わせたラインナップを導入すると発表した。

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アルピーヌは毎年1車種のペースで新型EVを発売することになる。    アルピーヌ

CMFB-EVプラットフォームをベースとしたBセグメントのA290を皮切りに、CセグメントのクロスオーバーGT、そして2027年にはEVのA110が登場する。また、EVのA110と同じAPPプラットフォームを使用する4シーター・スポーツクーペ、A3102030年までに発売される。

2028年から2029年にかけて、DセグメントとEセグメントの新型車2車種が発表されることも決定している。ポルシェ・マカンやポルシェカイエンのライバルとして、ロータスのプラットフォームを使用する可能性がある。

アルピーヌはまたは、水素燃焼エンジンなど、将来の市販車に向けて水素技術を開発していることを明らかにした。同社は昨年、学生がデザインした水素ハイパーカー、A4810コンセプトを発表している。

アルピーヌのローラン・ロッシCEOは、次のように述べている。

「この包括的なスポーツカーのラインナップは、欧州と日本の主要市場における当社の市場シェアを確固たるものにするでしょう。特に、2027年から新モデルが発売される米国とアジアでは、国際的な成長を加速させるでしょう」

ロッシ氏は、ニッチブランドから脱却し、グローバルブランドになることが目標だと語った。同社は2030年までに営業利益率10%以上を目標としており、2026年に収支均衡を達成した後、2030年までに80億ユーロ(約1兆2600億円)以上の売上を見込む。

アルピーヌはルノー・グループ各社と協力し、「未来のスポーツカー」の創造を目指すとしている。車載ソフトウェアに関する専門知識はアンペールが提供し、金融サービスはモビライズが開発する。

また、F1チームのアルピーヌ・レーシングは、オトロ・キャピタル、レッドバード・キャピタル・パートナーズ、マキシマム・エフォート・インベストメンツと提携し、「インベスター・グループ」という企業グループになったことを発表した。

これにより、ライアン・レイノルズ、マイケル・ジョーダン、ロブ・マケルヘニーといったメディア関係者から2億ポンドが投資されることになる。


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