トッテナムイングランド代表FWハリー・ケインに対するバイエルンからのオファーを拒否したようだ。28日、ドイツメディア『スカイスポーツ』、イギリスメディア『BBC』などが伝えている。
 
 劇的な形でブンデスリーガ11連覇を成し遂げたバイエルンだが、チャンピオンズリーグ(CL)と、DFBポカールではベスト8で敗退するなど、昨夏にバルセロナへ移籍したポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキの穴を埋めきれないまま不安定なシーズンを送った。

 その結果、新しい絶対的な“9番候補”として、トッテナムとの契約が残り1年となっているケイン白羽の矢を立て、7000万ポンド(約127億円)のオファーを提示し、個人間で合意したと報じられていた。しかし、『BBC』によれば、この報道をトッテナム関係者が否定し、今回のオファーは拒否したとのこと。

 しかし、バイエルンケインの獲得を諦めておらず、条件を改善し、再度オファーを提示するようだ。一方で、『スカイスポーツ』は、トッテナムはいかなる条件でも同選手を手放すつもりはないと指摘。ケイン自身も、プレミアリーグ歴代最高得点者であるアラン・シアラー氏が持つ通算260ゴールを更新するためにイングランドから出る気はないとも伝えられている。

 これまで、ケインに対してはレアル・マドリードマンチェスター・Uなどからの関心が報じられてきたが、具体的な話は未だに報じられていない。

 バイエルンは、ケインにとっての初となるタイトル獲得の可能性を口説き文句にしているようだが、果たしてイングランド代表FWのブンデスリーガ上陸は実現するのだろうか。

去就に注目が集まるイングランド代表FWハリー・ケイン[写真]=Getty images