「やっと全てが整いました。一家4人でプレイしましたが、めちゃくちゃ楽しい!」ツイッターでこう歓喜の声を上げたのは、レトロゲームに関する情報発信を行っている「ロフちゃんねる」さん。

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 あわせて投稿された写真を見ると、そこにはゲームボーイが4台、通信アダプタに繋がった状態で写っています。アラフォー世代の方であれば、このロマンあふれる光景に共感できるのではないでしょうか……!

■ 子どもにはハードルが高かったゲームボーイ4人対戦

 ゲームの通信対戦は、インターネットの普及によりオンラインで当たり前になりましたが、昭和後期から平成初期にかけては顔を突き合わせてのオフラインが主流。携帯機であるゲームボーイは、専用のケーブルを繋いで通信を行っていました。

 ゲーム好きであればおそらく多くの方が、2台を繋いでの通信は行ったことがあるでしょうが、4台繋いだことがある方は少ないはず。というのも、写真にもあるように、4台通信には専用アダプタが必要になり、価格は3000円ほど。ここにさらに人数分のケーブル(1500円)と、本体、ソフトが必要になるので、どうしても小中学生にはハードル高め。「やってみたいけど、ちょっとおこづかいが足りない……」と、泣く泣く諦めた方もきっといたことでしょう。

 ロフちゃんねるさんも、そんな環境に憧れを抱いていた少年の一人。レトロゲームを遊んでいるうちに、当時のように集まって対戦が出来ないか……と考えていたところ、思い出したのがかつては叶わなかったゲームボーイの4人対戦。「大人になった今なら実現出来るのでは?」と思い立ったことから、準備を進めてきました。

■ 準備期間は約1年……長年の夢をついに叶える

 4人用アダプタは、昔ながらの玩具屋さんで何十年も売れ残っていた物と偶然出会って入手。通信ケーブルゲームボーイ本体は、フリマサイトやリユースショップなどで購入したジャンク品を自身で修理するなど、手間暇かけて用意を行うこと約1年。ついに先日、長年の夢を叶える時がやって来ました。

 プレイするソフトに選んだのは、4人対戦を前面にアピールしたCMもお馴染みだった「F1レース」。一家4人での通信プレイは白熱したようで、ロフちゃんねるさん自身も、「聞こえてくるBGMや、他のプレイヤーの決定を待っている時間などが非常に特別な物に感じました」と、童心に返って大はしゃぎしたようです。

 今後は「アメリカ横断ウルトラクイズ」や「ダウンタウン熱血行進曲どこでも大運動会」で遊びたいと考えており、現在ソフトを4本収集中であるとのこと。あらゆることがオンラインで完結してしまう現代だからこそ、顔を突き合わせて遊ぶオフライン対戦が、より一層楽しく感じられるのかもしれませんね。

<記事化協力>
ロフちゃんねるさん(Twitter:@LofChannel / YouTube::ロフちゃんねる

(山口弘剛)

かつてのゲームキッズの憧れ……ゲームボーイ4人通信対戦の夢を実現