自動車用液体ホース製品メーカーの重慶溯聯塑膠(301397/深セン)が6月28日深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格53.27元に対し、初値は9.89%低い48.00元だった。終値は同15.26%安の45.14元だった。

 同社は1999年設立の民営企業で、2016年に株式会社化した。自動車用液体ホース、自動車用プラスチック部品の設計、研究開発、製造、販売を主業務としている。長安汽車、上汽GM五菱、BYD、長安フォード、広州汽車、北京汽車、奇瑞汽車など多くのブランドの自動車に同社製品が利用されている。20〜22年における動力系統ホースアセンブリ製品の中国自動車市場シェアは10%程度。

 22年12月期の売上高は8億4918万元(前期比17.00%増)、純利益は1億5300万元(同37.44%増)。23年3月期の売上高は2億2137万元(前年同期比19.95%増)、純利益は3504万元(同8.79%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の3億9220万元(約78億円)は、約64%の2億5141万元を自動車用プラスチック部品生産プロジェクトに、約10%の4079万元を自動車部品研究開発センタープロジェクトに、約25%の1億元を運営資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

【深センIPO】自動車用液体ホース製品メーカーの重慶溯聯塑膠、初値は公開価格を9.89%下回る48元