継電器メーカーの浙江美碩電気科技(301295深セン)が6月28日深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格37.40元に対し、初値は12.30%高い42.00元だった。終値は同20.11%高の44.92元だった。
 
 同社は2007年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。継電器および流体用電磁弁の研究開発、製造、販売を主業務とし、汎用継電器、自動車用継電器、磁気的ラッチング継電器、通信用継電器などが主力製品。美的集団、TCL、ハイアール、グランツなどの家電、自動車電子分野の著名企業を顧客に持つ。21年における、継電器製品の世界市場シェアは1.04%で、19年の0.82%、20年の0.93%から徐々にシェアを拡大している。

 22年12月期の売上高は5億3707万元(前期比6.97%減)、純利益は6570万元(同1.79%減)。23年1〜3月期の売上高は1億1793万元(前年同期比6.52%減)、純利益は1212万元(同21.18%減)。
 
 新規上場に伴い調達予定の5億5600万元(約111万円)は、約59%の3億3000万元を継電器および水流バルブ系製品生産ライン拡張プロジェクトに、約12%の6600万元を研究開発センター建設プロジェクトに、約29%の1億6000万元を流動資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

【深センIPO】継電器メーカーの浙江美碩電気科技、初値は公開価格を12.3%上回る42元