株式会社幻冬舎のグループ会社、株式会社幻冬舎メディアコンサルティング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:久保田貴幸)は、『人生100年時代の地方高齢者の住まい』(藤山 勝巳著)を2023年7月3日に発売いたします。
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山陰地方で高齢者住宅、医療介護事業を手掛ける経営者が考える、超高齢社会の日本に必要な住居とまちづくり――

「人生80年」といわれていた1985年頃から約40年が経ち、現在では「人生100年時代」という言葉をよく聞くようになりました。しかし、超高齢社会に突入した日本において高齢者が充実した人生を送ることができる環境整備が追いついていないのが現状です。そこで国が推し進めているのが、地域で高齢者を支える取り組みです。これまで国の管轄だった介護行政を地方自治体に移管し、行政、医療、福祉、住民が支え合う仕組みを構築しようとしています。2011年には「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」という高齢者住宅のシステムが導入され、シニア世代に適した居住空間を全国に提供しようという動きが始まりました。サ高住は、地域の医療機関や自治体と連携し、高齢者が快適に過ごせるまちづくりに寄与することを目的としたものです。しかし実態は、高齢者がただ住むだけの「箱」としての機能しか備わっておらず、入居者が人生の最期を幸せに過ごせる住環境とはほど遠い施設が増えています。高齢化率がますます高まるなか、「人生80年」といわれていた頃から高齢者の住環境はほとんど変わっていないのです。内科の医師として地域医療に携わっていた著者は、地方における高齢化が明らかに深刻さを増しているなか、都市部に比べて高齢者の住環境がまったく整っていないということに問題意識をもち、高齢者が安心・安全かつ幸せに過ごせる住宅づくりを目指して高齢者住宅事業に乗り出しました。著者が目指したのは、自立して暮らせる人から介護や医療を必要とする人まで誰でも安心して過ごせる住宅です。そして「介護が必要だから仕方なく入居する施設」ではなく、「いつまでも健康でいるための運動、趣味や学習などのコミュニティ活動を充実させ、人生100年時代にふさわしいセカンドライフサードライフをここで過ごしたいと思える住宅」を提供するという思いのもと、取り組みを続けてきました。本書は、高齢者の住環境問題を解決するべく高齢者住宅事業を推し進めてきた著者の取り組みを通して、人生100年時代の住まいと生活のあるべき姿を提言するものです。高齢化が進むなか、誰もが住みやすい社会について改めて考えるきっかけとなる一冊です。

【書籍情報】
書 名:『人生100年時代の地方高齢者の住まい』
著 者:藤山 勝巳(フジヤマ カツミ)
発売日:2023年7月3日
定 価:1600円(税込価格 1760円)
体 裁:四六判・並製/202ページ
ISBN :978-4-344-94678-1

【目次】
第1章「人生80年時代」から「人生100年時代」へ 問題山積の日本
第2章 地方の高齢者が生きづらい―― 「人生100年時代」に適応していない地方の住環境問題
第3章「人生100年時代」の住環境問題を解決する 新・高齢者住宅
第4章「人生100年時代」に目指すべき地方のまちづくりとは?高齢者住宅を中心とした“コンパクトシティ”という考え方
第5章 雇用増加、介護の中心産業化、地域内経済循環――新・高齢者住宅とコンパクトシティが地方経済を活性化させる

【著者プロフィール】
藤山 勝巳(フジヤマ カツミ)
株式会社リージョンデザイン・ホールディングス代表取締役社長
1986年鳥取大学医学部卒業後、鳥取大学医学部第一内科入局。
1997年医療法人厚生会米子中海病院院長を経て、2003年11月有限会社メディカル・ケア米子(現リージョンデザイン・ホールディングス)を設立し、高齢者住宅事業を展開していく。薬局事業や、カフェ事業に取り組むなど、医師としての経験と知見に基づいた総合的な生活環境の創出を視野に入れた事業を展開。高齢者住宅事業を軸に山陰地方の持続可能なまちづくりを推進している。



配信元企業:株式会社幻冬舎メディアコンサルティング

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