一般財団法人ウェルネスサポートLab(所在地:福岡県福岡市、代表理事:笠 淑美、以下「ウェルサポ」)は、公益財団法人ウェスレー財団 2023 年度 ソーシャルジャスティス活動助成金の採択を受け、「 地方都市女子学生の不安不調対策から始めるエンパワーメント啓発事業」を実施しています。本事業では2023年7月より福岡市近郊の高等学校に通学している女子高校生を対象に「Me Care(ミーケア)チャットサポート」をスタートします。不安不調という「言葉にしがたい声を言葉にするサポートを行うこと」を継続することで、地方女性の自主性を育み、他者貢献へとつなぐ一歩とすることを目的としています。

【事業の背景】

令和3年経済産業省フェムテック等サポートサービス実証事業 内フレンドナース チャット サポート(2021年9 月~ 2022年1月5 ヶ月間)の結果(https://drive.google.com/file/d/1NKSFYB11Dq_Y0ENSqmlJU_i6oHjNLA90/view )

〇地方女性の「意思決定・意思伝達」の困難さより女性特有の健康課題解決を先延ばし、重度化、疾病化する事象も多く見られた。 その結果、疾病に至るケースも一定数ある※受診推進 130 件(女性特有 80 件)中、 55 件受診、そのうち 9 件疾病発見

〇相談件数 の 約半分が女性特有のものから派生する身心不調症状 であり、 「健康的に持続的に働くこと」の男女格差は大きな課題である

〇身心不調は自身の健康課題によるものと限らず、キャリアや ライフイベント(子育て、看護、介護等 )の悩みが素因となって発生することも多い

〇ジェンダー格差等の影響により 自身の想いを他者に伝え、相互理解を行うことを避ける傾向があり、 制度の活用をしないことも多い

福岡市内の女子高校生徒約 50 名に対し啓発 活動を行ったところ、働き世代同様の女性特有の不安不調症状とその日常化により課題解決に向けての行動が見られない結果が得られた。

ユニセフによると日本の子供の精神的幸福度は 38 位中 37 位と心的健康度が低く「健康的に持続的に働くこと」はより一層困難だと推測されている。

これらのことより「男女・地方間健康格差」においては、不安不調が日常化する社会人以前に「違和感レベルの不安不調を声に出せる安全な場」を準備し、不安不調という「言葉にしがたい声を言葉にする」体験を専門家の力を借りながら習得することで、地方女性自身が自主性を育むことが重要課題であると考えられます。

【事業内容】

●オンラインチャットサポート(Me Careチャットサポート)の実施

福岡市近郊の高等学校に通学している女子高校生を対象に3カ月間、臨床経験20年のフレンドナースを中心に4名のアドバイザー(助産師、管理栄養士、健康運動指導士、社会福祉士)によるLINEチャット相談を実施。思春期女子の身心の不調や悩みを、日常的にナースチャットで会話し、身心の正しい情報を得たり、「受診のススメ」などのアドバイスを受ける中で、思いを伝える、他人に相談する、診察を受ける/受けないなどの意思決定を含めた生活習慣改善などの統合的なサポートを実施

〇変化の大きい思春期女子の身心の不調や悩みの他、友人や家族のことも相談が可能

〇確定診断・専門的アドバイスが必要な場合は各種医療・専門機関、地域の社会資源へのコーディネートを学校 ・ 大学 、保護者 等 と連携しながら実施

〇 協力校(4校)

福岡市立福岡女子高等学校

福岡県立博多青松高等学校通信制

・福岡女子商業高等学校

・福岡女学院高等学校

上記協力校に通学している高校生以外でも、福岡県内に住む女子高校生は参加が可能

●啓発活動の実施

〇Instagramを活用したコミュニティ運営

女子大学生を中心としたエヴァンジェリストによる300 名のコミュニティ形成を目標に、女子のカラダとココロをトピックスに、Instagramを活用したイベント配信と情報発信を通して自主的で安全なコミュニティを運営。活動を通して、女子学生が身心不調を我慢することなく、気軽に社会にオープンにすることで多くの若年世代が「自分らしくのびのびと人生を送ること」ができる社会づくりへと関心を持つきっかけづくりを行う。

Me Care(https://www.instagram.com/me_care_pj/

〇リーフレット作成

事業結果をリーフレットにまとめる他、企業・自治体・教育関連・一般市民などに向けてリーフレットを配布。計画報告も含めたイベントの実施を行う。

【その後の展望】

ウェルサポはフレンドナースによる「チャットサポート」を現在一般市民・企業・団体向けに提供しています。事業終了後は自らの健康投資を行うばかりでなく、助けが必要な誰かを支える共助型の仕組みとして、本事業対象者である高校生などの若年女性に「寄付による自律的な恩送りシステム」を構築予定です。身心不調を我慢することなく、多くの若年世代が「自分らしくのびのびと人生を送ること」「自分らしく健やかに社会参画すること」のできる社会づくりを目指していきます。

【代表メッセージ】

笠 淑美(Yoshimi Ryu)

大学時代に受けた父の余命宣告から、約10年間の療養生活を家族と共に過ごしてきました。幸い、ナース・ケアマネージャーとなった二人の妹が最強のサポーターとしてサポートしてくれたおかげで、私自身は自分らしく働き続けることができましたが、「それは全ての人に必要なもの」という思いからこの仕組みを考えるに至りました。そして当時利用者であったご婦人の遺贈寄付により、「健やかな未来を次世代へ」との願いを込めて、一般財団法人として本格的に活動をスタートしました。フレンドナースのいる心地よい暮らしを体験していただき、多くの役割と責任、身心ストレスから少しでも解放されること、またそれがきっかけとなり、誰しもがどんな時でも自分らしく健やかに安心して、社会参画できる社会づくりを目指していきます。

【団体概要】

団体名:一般財団法人ウェルネスサポートLab

代表理事:笠 淑美

住所:〒810-0004 福岡市中央区渡辺通2-9-20-1103

電話:092-231-9762

設立:2020年1月

事業内容:不安不調期・療養期の意思決定支援事業、不安不調期・療養期のコーディネート看護ケア事業、ウェルビーイングに関する地域貢献人材育成事業、終活コーディネート事業

HP:https://www.wellsuppo.or.jp/

配信元企業:一般財団法人ウェルネスサポートLab

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