イタリアサッカー連盟(FIGC)の現役理事がガラタサライの元アルゼンチン代表FWマウロ・イカルディ(30)を称えた。

かつてインテルで2度のセリエA得点王に輝いたイカルディ。しかし、契約交渉を巡るもつれからインテルとの関係が破綻し、パリ・サンジェルマン(PSG)へ移籍すると、パッとしない3年間を経て、今シーズンはガラタサライへの1年レンタルとなった。

トルコの地ではインテル時代を彷彿とさせる活躍ぶりが高く評価されるも、PSGイカルディを呼び戻すつもりはなく、ガラタサライと完全移籍について協議中。また、ミランユベントスが獲得を目指していると報じられている。

そんななか、イタリアカルチョメルカート』でコラムニストを務めるFIGCの理事、ジャンカルロ・パドバン氏がミランユベントスイカルディを猛プッシュ。イカルディよりアトレティコ・マドリースペイン代表FWアルバロ・モラタ(30)獲得を優先するミラン疑問符を投げかけた。

ストライカーを必要としているチームがイカルディのことを考えないのは不思議だ。インテルとの別れが良くなかった? 私がインテルのライバルという立場なら、この事実はむしろプラスに捉えるのに」

「人件費?イカルディの年俸は900万ユーロ(約14億2000万円)で、イタリア復帰を強く願っているらしい。なのに、彼よりはるかにプレー判断能力が劣るモラタは1000万ユーロ(約15億8000万円)で、1日おきにミランが打診している」

ユベントスに対しても、イカルディセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホビッチ(23)と張り合う選手であると力説する。

イカルディとヴラホビッチを比較するなら、若いという利点しかないヴラホビッチよりもイカルディが優れていると言える。マッシミリアーノ・アッレグリ(監督)にとっては、そうではないかもしれないがね」

「結局のところ、イカルディはセンターフォワードのバックアッパー、もしくはプランBにしかならないのかもしれない。だが、そうだとしても非常にファッショナブルな選択肢であり、最大限の検討に値する」