マイナンバー

YouTuberとしても活動する税理士・大河内薫氏が29日、公式ツイッターを更新。マイナンバーカード返納のデメリットについて解説している。

【ツイート】カード返納のデメリットを説明


■ラサール石井が返納を宣言

マイナンバーカードをめぐっては、他人の情報との紐づけや、マイナ保険証の不具合などのトラブルが相次いで報じられたこともあり、各地で自主返納の動きも伝えられている。

今月26日には、タレント・ラサール石井が、自身のツイッターで「マイナンバーカードを返納しました」と報告。これに対し、実業家の「ホリエモン」こと堀江貴文氏が「不便になるだけ」などと指摘していた


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■「とんでもなく恥ずかしい行為です」

大河内氏は、「マイナンバーカードを返納する&それを宣言することは、とんでもなく恥ずかしい行為です」とツイート

「そもそも大前提として、マイナンバーカードを返納しても、番号そのものは返納できません。つまり、返納した人が不便になります」とし、「しかし、なぜか流行りそうな雰囲気があり恐怖を覚えます」とつづる。


■事務負担が増加

カード返納のデメリットについて、改めて「マイナンバーカードの返納という無駄な行為をすることによって、役所の事務負担が増えます」「人件費は税金から支払われているわけで、返納した人の無駄な行為によって、税金の無駄づかいが起こります」と説明。

さらに、「コロナ禍にマイナンバーカード完備が間に合えば、違った未来がありました」と、カードがあれば給付金の支給が速やかに完了していたことに言及。「マイナンバープロジェクトは7~8年前からそういう有事のためにすすめていた側面もあるのに、知識不足で反対する人たちのせいで、コロナという有事が起こったときにまったく使えませんでした」と訴える。

■社会保障費の是正

また、マイナンバーカードで「資産の状況を捕捉して、適切に社会保障費を使うことができます」と主張。資産に応じて年金の支給をなくしたり、医療費の負担を増やしたりするなどして、社会保障費の無駄づかいが是正できるとした。

最後は、「つまり! マイナンバーカードの返納は、『こうした日本のボトルネックの一つである社会保障費の改革の足をひっぱり、かつ、事務負担を増やして税金の無駄づかいに加担し、自分は不便になる』という、自分の勉強不足と知識不足を露呈することです。恥ずかしいのでやめましょう&恥ずかしい行為をしている人がいたら教えてあげましょう」と呼びかけている。


■「歓迎」「個人の判断」さまざまな声

大河内氏の解説に、ユーザーからは「どんなシステムにせよ初期不具合はあるもの。しかし、この作業が完了した未来は相当に楽になる」「庶民には隠したい資産も情報もないので便利になるシステムは歓迎です」「カード返納しても紛失のリスクがなくなるだけ」と賛同が寄せられた。

その一方で、「利便性を考えるのも、リスクを考え作らないのもそれは個人の判断でしょ?」「いつから、マイナンバーは資産の捕捉を追いかけることを認めるようになった?」「こんな問題だらけのマイナンバーカード持ってるほうが危険だし、そろそろ返納させないようにしっかり作るべき」と疑問の声も。

中には、「意見がどっちも過度に聞こえるので、どっちでも派としては正解が分からんです」と困惑する人も見受けられた。

■カード返納のデメリットを説明

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(文/Sirabee 編集部・けろこ

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