昨年末に開催されたワンマンライブ「私立恵比寿中学 柏木ひなた卒業式『smile for you』」にて、長年在籍していた私立恵比寿中学(通称:エビ中)を卒業した柏木ひなた。
古巣を飛び立った彼女が、6月28日にデビュー曲『From Bow To Toe』を引っ提げソロメジャーデビューを果たすというので、楽曲や今後の活動についてインタビューを行った。
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■「エビ中だから続けることができた」
2010年にエビ中に転入(加入)した柏木。卒業するまで約12年間在籍していたこととなり、現在24歳である彼女にとっては人生の半分はエビ中で過ごした事となる。改めて活動について振り返ってもらった。
柏木:自分が入った頃はインディーズでしたので、「お客さんが集まらない」なんてことも経験していますし、中学生になったばかりの頃に「遠征で一週間家に帰れない」とか大変なこともあって…ただ、今となっては楽しかったしいい思い出だなと思います。
1人だったら経験できなかったであろうことを、グループとしてたくさん経験させていただけたし、周りに仲間がいるというのが大きかったです。いろんなことを助け合いながら気持ちも共有できて、とても恵まれていたなと。エビ中だから12年間続けることができたと思います。
───メンバーはもちろん、ファンへの愛もあるが、次のステップに進むための卒業という感じですね。
柏木:そうですね。いつかはソロにも挑戦してみたいという気持ちがあったので、全力で頑張りたいなと思います。ありがたいことに歌で注目していただける機会も多いので、聴いてくださる方々の期待に応えられるようにしていきたいと思っています!
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■卒業後も大忙し
───エビ中を卒業してから半年ほど過ぎたわけですが、この期間はどのように過ごされましたか。
柏木:卒業して最初のほうはゆっくりとお休みさせていただいて、そこからはソロデビューに向けて会議なり打ち合わせなりを重ねていきましたね。なので意外とバタバタしていたんです。
───確かに、ファンクラブ『own pace』の開設や自身初となるソロカレンダーの発売、また最近だとLINEスタンプ『#ひなたのすたんぷ』のリリースなど、トピックが盛りだくさんな印象です。
柏木:そうなんです! デビューするまでの期間ってファンの方と会えなくなってしまうじゃないですか。でも、それでも待っててくださる人に向けてなにかできないかな…と考えて、ファンクラブの開設だったり、それこそカレンダーの発売だったりを合わせまして。
待ってる間も何かしらでワクワクしていただける時間になったら良いな! と思って自分なりに準備を進めていました。
───とてもファン思いであるのが伝わってきます。ちなみに、最近の活動で特に印象的だったものはありますか。
柏木:『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)ですかね。元々バラエティは好きなんですけど、あの番組は特に緊張しました(笑)まず、スタジオが無音なんですよ…周りも暗くて中々リラックスができない中で、音程を合わせるのがめちゃくちゃ難しかったですね。
■これからの活動について
───ソロカレンダーのリリースイベントで「24歳が柏木ひなた第2章の始まり」といったお話もありましたが、ソロ活動ではどんな姿を見せていきたいですか。
柏木:私としては歌をメインにここまでやってきたので、これからも「歌」で頑張っていきたいなと思っています。ありがたいことにたくさん応援してくださる方がいて、ソロになってもその方達に恩返ししていきたいです。
───柏木さんはアーティスト以外にも、映画や舞台といった役者業だったり、タレントとして番組に出演したりとマルチでご活躍している印象ですが、今後挑戦していきたいことはありますか。
柏木:歌が好きすぎちゃって、今はとにかく歌いたい! という気持ちです。もちろん、演技やバラエティとかにも挑戦したい気持ちはあるんですけど、じつはいざとなったらビビってしまうタイプなんです(笑)
■新曲のコンセプト
そして、この度リリースされる楽曲のタイトルが『From Bow To Toe』。どのようなコンセプトの楽曲に仕上がっているのか、本人に尋ねてみた。
柏木:まず、タイトルは「頭からつま先まで」という意味なんです。私が全身でこの音楽を届けるので、みなさんも全身で受け止めていただけたらな…という思いを込めていますね。
今回は華やかで楽しい、いわゆるショーのような楽曲にしてみました。コーラスの部分を厚めにしたり、海外の方のガヤをプラスしたりしていて、皆さんと一緒に楽しめる感じに仕上がっています。
───確かに、コールアンドレスポンスできそうなパートもあったりして、ライブ映えしそうな印象を受けました。
柏木:そうなんですよ! まだ、ライブをいつ開催できるかはわからないですが、ライブで盛り上がって楽しみたいなって。
じつは私はコロナ禍での卒業となってしまったので、卒業ライブでファンの声を聴けずに卒業したというのが唯一の心残りでして…今まではファンの方の声を受けてライブを頑張っていたので、これからの声出し可能なライブが楽しみです!
■グループの時とは異なる姿
───今回の『From Bow To Toe』を拝聴したときに、今まで以上にパワフルな歌声であるようにも感じたのですが、歌唱のレベルアップなどされていたりしますか?
柏木:ありがとうございます(笑)おそらく歌い方が違うというのが一番大きいかもしれません。この曲に関しては優しく歌うパートが一切ないので、強めかつジリジリとした声質を大事にしているんです。
あと、今まではグループにいたので、みんなと離れすぎてしまうと曲の雰囲気を壊してしまう。個性を出しつつもみんなとのバランスを取るというのを意識していたのですが、ソロになったので自分の声でいろんな表現を試していきたいなと思っています。
ただ、今まではメンバーと一緒に歌うので、楽曲を丸々一人で歌うということがほぼなくて、最初は違和感がありました。出来上がったものを聞いてみると「全部自分の声だ!」みたいな(笑)でもようやく1つ夢が叶った瞬間でもあるので、嬉しい気持ちでいっぱいでしたね。
───一方、歌詞にもこだわりが感じられて、「ファンの方へ向けたメッセージ」のようにも思えたのですがいかがでしょう。
柏木:そうなんです。自分にとって“本当に大事なもの”を考えた時、やっぱり応援してくださるファンの皆さんだったんですよね。なので、1曲目でまず皆さんへの感謝を伝えていきたいし、これからの自分に期待してほしい…という思いを込めています!
───なるほど。ちなみに柏木さんが気に入っている歌詞などはありますか?
柏木:例えば「He-Nam-Nam-Nam-Nam」のところは自分の名前が隠れていてじつは好きなポイントだったりします。ライブになったら、コロナ禍で聴けなかった皆さんの声で返して頂けたら嬉しいですね。
■今後の活躍に期待大
音楽に対して真摯に向き合う姿が印象的な柏木。これからは積極的に楽曲を制作してファンへ届けていきたいと語る。
柏木:自分はライブが本当に好きで、持ち曲がないときですら「ライブしたい! ライブしたい!」って掛け合ってたんです。なので、色んなジャンルの曲を増やしていって、それを皆さんにお届けできたら良いなと考えています。
ちなみに7月に1st EP「ここから。」を配信リリースするんです。『From Bow To Toe』を含めて5曲あるのですが、その中で今までやれなかったタイプの楽曲とか、踊れる楽曲とか色々あって…楽しめる作品になっていると思います。
───踊れる楽曲というお話がありましたが、ダンスを活かす演出があったり…
柏木:『From Bow To Toe』のMVを撮ったのですが、ガッツリ振り付けを作っていただいたので、歌とダンスを楽しんでいただけると思います。
───今後、作詞や作曲にも挑戦していく予定はあったりしますか。
柏木:頑張りたいなとは思っているのですが、今の自分のスキルではまだかなと。しっかりと学んでから、歌詞を書いてみたいです。ただ、作曲に関しては一度試したんですけど才能ないよ~ってくらい何もできなくて(笑)
ただ、いつかは自分で曲を作ってみたいという気持ちはあるので、しっかりと段階を踏んでから挑戦していきたいと思います。
───ありがとうございます。最後にファンへ向けたメッセージをお願いします!
柏木:グループを卒業してまだ半年ですが、ありがたいことにソロデビューをさせていただけることになりました。
たくさんの方に「歌が聞きたい」「待ってるよ」というお声をいただきましたが、ようやく自分の楽曲をお届けできるということを嬉しく思います。楽しみながら全身で受け止めて頂けたら嬉しく思います!
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