このほどスリランカ出身の62歳の男性から、男性の腎臓よりも大きな腎臓結石が摘出された。この結石は長さ13センチ以上もあり、世界最大の腎臓結石として19年ぶりに記録を更新しただけではなく、世界最重量の腎臓結石としてもギネス世界記録に認定された。米ニュースメディア『USA TODAY』などが伝えている。

世界最大の腎臓結石を体内に抱えていたのは、スリランカに住む退役軍人のカニスタス・クーンゲさん(Canistus Coonghe、62)だ。右の腎臓に大きな結石ができてしまったカニスタスさんは今月1日、スリランカの首都コロンボにある軍病院で泌尿器科チームによる摘出手術を受けた。

カニスタスさんの腎臓から取り出された結石は、玉ねぎのような形をしており、長さ13.37センチ、幅10.55センチを記録する大きなものだった。カニスタスさんの腎臓の長さは11.8センチであり、結石は彼の腎臓を超えるサイズになっていた。

摘出されたこの結石は、世界最大の腎臓結石としてギネス世界記録に認定された。これまでの記録は、2004年にインド出身のヴィラス・グーゲイさん(Vilas Ghuge)から摘出された長さ13センチの結石であり、19年ぶりに更新された。

さらにカニスタスさんから取り出された腎臓結石は重さが800グラムで、世界最重量の腎臓結石としてもギネス世界記録に認定された。以前の記録は、2008年にパキスタン出身のワジール・ムハマンドさん(Wazir Muhammad)から摘出された620グラムの腎臓結石であった。

担当医のクガダス・サターシャン医師(Kugadas Sutharshan)は、腎盂の部分を切開して結石を取り出す「開腹腎盂切石術」で摘出したと説明する。カニスタスさんの腎臓は大きな結石を抱えながらも正常に機能していたと言い、肝臓や胆のう、すい臓や脾臓などは正常な大きさであったが、前立腺に肥大が確認されていた。摘出手術を終えたカニスタスさんは現在、順調に回復していると報道されている。

ちなみに今年4月には、ディズニーパークにある人気アトラクション「ビッグサンダー・マウンテン」に乗って腎臓結石を排出した女性が話題になり、この方法は研究により70%の成功率が確認されていた。

画像は『Guinness World Records 2023年6月15日付「World’s largest and heaviest kidney stone removed from Sri Lankan man」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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