マサチューセッツ工科大学(MIT)の日本における同窓会である日本MIT会は、2023年8月7日(月)に、CIC Tokyo の後援により、同社にて「Breaking the Barriers in STEM and in Leadership ~ あらゆる障壁を打ち破れ - STEM分野に携わり、リーダーとして活躍できる世界にむけて -」をテーマに、無料イベントを開催することをお知らせ致します。

この活動は、MITから初めて女性が卒業してから150周年を記念する一連のイベントの一貫として行われます。1873年にMITを卒業する初の女性となったEllen Swallow Richards (エレン・スワロー・リチャーズ)は、MITに女性研究所を設立するなど、数々の功績を残し、1911年に亡くなるまで、MITにて教師を務め、科学分野を志す女子学生のインスピレーションとなることに生涯を捧げました。

エレン・スワロー・リチャーズの卒業から150年が経過しましたが、STEM(Science, Technology, Engineering とMathematics の略)を学ぶ女子の割合には未だ大きな男女差があります。よって、このイベントでは、あらゆる障壁を打破し、誰もがSTEM分野に携わり、リーダーを目指せる世の中にするためには、というテーマに触れるキーノートおよびパネルディスカッションをお届けします。

キーノートスピーチでは、MITの原子核科学・工学科の村上(ウェインライト)治子助教授が、「環境リジリエンスを高めるために、科学技術はどう貢献できるのか?」と題し、現職にいたるまでのご自身の道筋や現在の研究についてお話いただきます。また、最先端技術がどう地域社会の環境リジリエンスを高めるのかについてや、STEM教育にモニタリング活動などを組み込むことで環境リテラシーを向上し、教育格差が解消する可能性について、ご紹介いただく予定です。

パネルディスカッションでは、「あらゆる障壁を打ち破れ - STEM分野に携わり、リーダーとして活躍できる世界にむけて -」というテーマで、上記村上氏、MIT博士過程終了生で京都大学の招聘研究員 兼 起業家の遠藤礼子氏、MITのプログラムを基に開発されたSTEM女性リーダー育成プログラム Epistimi の日本部門長 兼 ICF認定コーチである田口仁美氏をお呼びし、教育者、リーダー、起業家、コーチ、母親、研究者という様々な立場から、どのようにしたらあらゆる障壁を打ち破り、男女関係なく誰でもSTEMに携わったり、リーダーを目指せる世界が作れるのかを議論致します。モデレーターは日本MIT会の111年の歴史で初めて女性の会長となったロメインさわかが務めます。

本イベントは、CIC Tokyo や株式会社チェリオコーポレーションなどのご協力企業のご支援により参加費は無料としています。

皆様のご参加、お待ちしております。

■開催概要

開催日時:8月7日(月)19:30 ~ 21:30頃まで(19:00 受付開始)

会場:CIC Tokyo(東京都港区虎ノ門 1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー15階)& オンライン

参加募集人数:対面100名(先着)、オンライン無制限

参加費:無料

■スケジュール

19:00 受付開始

19:30 日本MIT会会長 ロメインさわかによる開会の挨拶

19:35 ~ 20:30 キーノートスピーチ 「環境リジリエンスを高めるために、科学技術はどう貢献できるのか?」& Q&A

20:30 ~ 21:30 パネルディスカッション「Breaking the Barriers in STEM and in Leadership ~誰でもSTEMに携わり、リーダーとして活躍できる世界にむけて -」

21:35 閉会

※予定は予期せず変更となる可能性がございます。

※株式会社チェリオコーポレーションのご協力によりドリンクのご提供をさせていただきます。

なお、お食事の提供はございません。

■参加登録

以下、Peatixリンクよりお申し込みください

https://peatix.com/event/3631500/view

登録締め切り日: 8月6日(日)23:55まで

■キーノート概要

タイトル:環境リジリエンスを高めるために、科学技術はどう貢献できるのか?

昨今、地方のコミュニティは、鉱山や廃棄物処理場など、潜在的に環境リスクが高い状況に置かれている。近年、環境分野では新しいセンサー、シミュレーション、AIを含む技術開発が進んでいる。迅速に異常を検出するなど、環境リジリエンスを向上させ、近隣コミュニティの環境を守り、また安心を提供することができることが期待されている。また、これらのモニタリング活動は、STEM教育に組み込むことで、地域社会の環境リテラシーを向上させ、教育格差を解消する一助になる可能性も秘めている。

■登壇者プロフィール

村上(ウェインライト)治子(工学博士)助教授

ウェインライト氏は、マサチューセッツ工科大学原子核科学・工学科、土木環境工学科助教。京都大学工学部物理工学科学士、カリフォルニア大学バークレー校統計学修士、原子核工学科博士。環境モニタリング、水理シュミレーションが専門。 核廃棄物、核汚染、気候変動の水理・生態系への影響等を研究。

遠藤礼子(工学博士)

遠藤氏は、環境工学と公衆衛生の交わる分野横断的な分野でアカデミア及び民間セクターの両方の視点で活躍する。MITのスピンオフであるBiobot Analytics社では一人目の社員として下水疫学という公衆衛生における新たなツールの社会実装に取り組み、社員100名を超える会社に成長することにも貢献した。現在は招聘研究員として京都大学に勤務し、日本での下水サーベイランス導入に向け、さまざまな視点で取り組んでいる。MIT環境工学において修士号、博士号を取得。東京大学工学部社会基盤学科において学位を取得。

田口(向坊)仁美(工学博士)

2006年に早稲田大学にて博士号を取得。ニューヨーク州ロチェスター大学化学工学部史上初の女性助教として就任。同時期、地元の高校生に最先端科学技術の重要性と面白さを紹介するSTEM+Art (STEAM)プログラムなどに携わる。その後、バイオテクノロジー業界勤務経験を経て、2021年に独立してコーチ事業を立ち上げる。現在、MITのプログラムを基に立ち上げられた女性科学者による女性科学者のためのリーダーシップ育成プログラム、Epistimiの日本部門長を務めつつ、ICF認定ライフ・キャリアコーチとして活動している。

日本MIT会とは (https://japan.alumclub.mit.edu/)

MITに在籍した学部卒業生に加え、大学院における修士、博士号の取得者、教職者、ショートプログラム参加者からなりたっている日本におけるMITの同窓会で、その会員数は2,000名を超え、米国に次ぐ大きな組織となっています。MITにおいてさまざまな経験をした人たちが交流を深め、MITとの繋がりを持ち続けながら社会に広く貢献することを目的とした組織です。ボランティア精神旺盛な理事、監事、評議員と事務局のメンバーで運営され、112年の歴史を有しています。

【問い合わせ先】

日本MIT会STEMイベント係 stemjapan@mit.edu

配信元企業:日本MIT会

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