数々の記録を打ち立ててきた大谷。今季は本塁打王も手が届きそうだ(C)Getty Images

 メジャーリーグの舞台で連日、バットで観客を沸かせ、マウンド上でもハイレベルのピッチングを展開しているエンゼルス大谷翔平。自身、メジャー6シーズン目の今季も開幕から本塁打を量産し、先発投手としても白星を重ねている。

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 ファンの脳裏に刻まれてきた「二刀流スター」のこれまでのパフォーマンスの数々を、メジャー公式サイト『MLB.com』が現地時間6月28日(日本時間29日)配信のトピックの中で振り返っている。

「オオタニのベストゲーム」と銘打たれている今回のトピックは、メジャー1年目の2018年シーズンより現在まで、同メディアが独自にピックアップした印象深いゲームを紹介するもの。もちろんそれらはファンにとっても強烈なインパクトが残った、いくつものゲームが取り上げられている。

 最初に紹介されているのが、まだその余韻が冷めやらない最近のゲーム、同6月27日(同28日)のホワイトソックス戦だ。先発登板し6回1/3で10奪三振、打者でも2本塁打を放ち勝利を呼び込んだ先日の試合について「彼は1900年以降、1試合で2本塁打を放ち、少なくとも10人の打者から三振を奪った6人目の選手となった」と指摘し、記録的なスタッツであると伝えている。

 他には、今年3月のWBC決勝のアメリカ戦も挙がった。同メディアは「ワールド・ベースボール・クラシックのこれ以上の結末は考えられない」と綴っており、「オオタニはエンゼルスのチームメイト、マイク・トラウトをフルカウントまで追い込んだ後、三振に打ち取ってチームジャパンの優勝を決めた。WBC MVPに選ばれたオオタニの忘れられないパフォーマンスで締めくくった」とクライマックスの場面も回想されている。

 さらに昨シーズン以前の試合では、「二刀流、2日間のショーケース」として紹介されている昨年6月、投手で8回無失点、キャリアハイとなる13個の三振を奪い、その翌日には2本塁打を含む8打点を叩き出したロイヤルズとの連戦、また日本人初のサイクル安打を記録した2019年6月13日レイズ戦、投・打両方で初めて先発した2021年4月4日ホワイトソックス戦など、歴史に刻まれる偉業がみられた多くの試合が並ぶ。

 加えて、大谷の初々しい表情が話題となったゲームも。トピックの最後に記されたのは2018年4月3日インディアンス(現ガーディアンズ)戦、本拠地初打席での初ホームランを以下の様に振り返っている。

「オオタニはホームの観衆の前で豪快にキャリア初の本塁打を放っている。その後、彼は壮大なサイレント・トリートメントも受けた」

 数え切れないほどの記録を残してきており、人々の記憶にも深く刻まれる、大谷のプレーの数々。シーズン真っ只中の現在、そしてこれからもどんな驚きを提供してくれるか。その一挙手一投足から目を離すことはできそうもない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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