SNSでアクセスを稼ぐために手段を選ばない人は多い。日本においても飲食店での迷惑行為などを撮影した動画が出回っており、海外のメディアでも取り上げられている。このほどベルギーで、ある男性が国道を時速150キロで走行したうえに足でハンドル操作をした動画をSNSに投稿し、警察が動いた。ベルギーの日刊紙『La Libre.be』などが伝えている。

今回の危険運転は、ベルギーのオースト=フランデレン州リールデとブラーケルの間にある国道「N8号線」で発生した。国道の制限速度は時速70キロだが、ドライバーの男性は倍以上のスピードで走行していた。

ベルギーの日刊紙『HLN』が紹介した当時の動画によると、男性は左足で車のハンドルを操作しており、速度メーターは常時150キロを超えている。反対車線にも車が走っており、一歩間違えれば大事故を引き起こした可能性もある。

男性はSNSでの拡散を狙ってこの動画を投稿したとみられるが、これは明らかに警察の捜査対象となる危険運転だった。

カレル・デ・コルフメーカー警察長官(Karel De Colfmaeker)は、「私たちは動画に基づいて車のドライバーを捜しており、調書を作成しました。このドライバーを有罪にすることもできますが、最終的には裁判官が判決を下します」と語っている。

今回のように危険運転をするドライバーに対して、ベルギーでは2023年から新しい法律が施行され、スピード違反の罰則がより厳しくなった。この法律では、40ユーロ(約6,290円)から1,000ユーロ(約157,190円)の罰金、運転免許証の剥奪、さらに1か月から1年の懲役刑が科せられるという。

ちなみにこの動画には「速度計が映っている時、ハンドルのところに手が見えない? フェイクニュースだろう」といった声があがり、これに対して「でも足で運転しているよね?」というコメントが見受けられた。確かに動画では足で運転していたが、速度計が映っている場面では手の指のようなものがハンドルに触れているようにも見える。いずれにしても、このような危険運転のSNS投稿を警察は放っておくつもりはないようだ。

画像は『HLN 2023年6月23日付「KIJK. Chauffeur rijdt 151 per uur en met voet op het stuur en pocht ermee, maar dat zou hem zuur kunnen opbreken」((C)Repro DCRB)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)

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