LIFULLライフル東京都千代田区)が運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」が、「住んでいると聞いたらスゴイ!と思う駅ランキング(東京編)」を発表しました。

「シロガネーゼ」…今は昔?

 調査は2023年6月22日から同月26日、都内に住む20~60代の男女を対象に、インターネットリサーチで実施。1566人から有効回答を得ています。

 調査の結果、全世代で集計した総合ランキングの1位は「六本木」(東京メトロ日比谷線ほか)でした。次いで、2位が「田園調布」(東急東横線)、3位が「麻布十番」(都営大江戸線ほか)と続いています。

 年代別で見てみると、20代から40代までの1位は「六本木」だった一方で、50代は2位、60代では3位に降格し、「田園調布」が1位となりました。特に、60代においては、2位の「銀座」(東京メトロ銀座線ほか)に大差をつける結果に。「麻布十番」は、40代においては圏外(8位)となったものの、20代でも60代でもランクインしており、幅広い層に「スゴイ!」場所として認識されているようです。

 一方、“白金ブランド”で知られる「白金台」(東京メトロ南北線ほか)、「白金高輪」(同)は唯一20代が両駅ともに圏外に。「シロガネーゼ」という言葉も今は昔なのかもしれない…そんなことがうかがえる結果となっています。

「スゴイ!」と思う駅がある人に、その駅のある街に対してのイメージを聞いたところ、トップとなったのは「お金持ちが住んでいる」(60.8%)でした。2位以降は「家賃/物件価格が高い」(58.2%)、「高級/おしゃれ/有名なお店が多い」(37.8%)と続いています。

 調査結果を受けて、LIFULL HOME’S総研副所長・チーフアナリストの中山登志朗さんは「『住んでいると聞いたらすごいと思う街』には2種類ある」と指摘。一つは「高額&高級住宅が建ち並んでいて、かつ土地利用に規制があって今後の開発のハードルが高い街」、もう一つは「高度利用がなされていてタワーオフィス&マンションが建ち並び、これからも物件開発が継続して24時間眠らずに活動し続ける街」とし、特に後者について「数多くの飲食店が建ち並び、ファッショナブルでエキサイティングな街に住んでいることが、情報感度の高いユーザーとしての意識を高めることにつながるので、人が住むイメージが希薄な街に住んでいることで、結果的に『すごい!』という感覚を多くの人に持たれるのだと考えられます」とコメントを寄せています。

オトナンサー編集部

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