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 凛々しいルックスながら、やんちゃで駄々っ子で、気を引きたがりで甘えん坊なところもあるシベリアンハスキー。それが彼らの魅力だったりもする。

 アメリカ・アラバマ州にある動物保護施設に保護された1匹のハスキー犬は、かなりの破天荒タイプだったようだ。

 夜になり、スタッフが帰宅して誰もいなくなった施設内で脱走をはかり、他の保護犬の脱走も幇助し、豪快に暴れ回り、施設の中をめちゃくちゃにしたのだ。

 翌朝、変わり果てた施設内の様子仰天したスタッフは、その写真をSNSでシェア。するとすぐに飼い主が見つかったという。

【画像】 施設に来てすぐに、ケージから脱走し大暴れしたハスキー

 5月15日、アラバマ州コルバート郡動物保護施設では、犬たちによるド派手なパーティーが繰り広げられた。

 ハスキー犬タイタンは、その日施設の営業が終わる1時間ほど前にやってきたばかりだった。

 スタッフは、帰る間際に預け入れられたタイタンを、ひとまずケージに入れて、翌朝の交流を楽しみに家路に着いた。

 ところが、誰もいなくなった施設で、タイタンは大胆な行動にでる。ケージの底の角を押して脱出すると、他の2匹の保護犬の脱走の手助けをした。

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 その後、タイタンは、施設のスタッフがこれまで見たことないほどの、豪快な大暴れををし、施設内は壊滅状態となった。

 その様子は、施設内の監視カメラに捉えられていたが、タイタンは午後6時頃から午前8時に至るまで、ひたすら破壊行為パーティーを楽しんでいたようだ。

 施設所長のチャールズコーリー・シュピーグルさんは、次のように話している。

タイタンは、事務所のコンピューターを破壊し、ブラインドを取り壊し、書類におしっこをかけ、すべてのカウンターをめちゃくちゃにして、ゴミや書類を噛み砕いていました。

翌朝になって破壊された施設を見たスタッフ仰天

 翌朝、スタッフが出勤するとケージに入れられたはずのタイタンが、施設入り口のドアの前に座っていた。

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 中に入ったスタッフが、完全に破壊された部屋を見て仰天したのは言うまでもない。

 しかし、タイタンドヤ顔まで見せていた。

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タイタンはドアのところに座って、私たちに自分の頑張りを見せようと待っていました。(シュピーグルさん)

 元通りにするのに、いったいどれぐらいの費用がかかるのか。掃除・整理・修理を終えるのにどれぐらい時間がかかるのか…スタッフ全員が、あまりの光景に言葉を失ったという。

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 が、悪気なさそうに幸せそうな顔をしているタイタンを見て、スタッフたちは怒ることはできなかったそうだ。

 代わりに、スタッフは施設のFacebookアカウントにこの1件を投稿した。すると、なんとタイタンを引き取りたいという人物が現れたのだ。

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破壊行為が功を奏してすぐに養子縁組決定となる

 タイタンの新しい父さんとなったクリストファー・デイビスさんは、施設で破壊行為をやらかしたタイタンの写真をFacebookで見て、即座にロックオンした。

こんなに可愛くてふわふわした小さな動物が、これほどの大混乱や混乱を引き起こすとは誰が想像したでしょうか。

 デイビスさんは、後にクラウドファンディングサイト『GoFundMe』で、施設の修繕費用のための寄付を呼びかけ、このように綴った。

 デイビス父さんのおかげで、施設はタイタンに破壊されたもろもろを補えるだけの十分な寄付が集まったようだ。現在、アカウントは閉鎖されている。

 実際は、破壊行為をするような犬は、引き取る方は躊躇してしまう。

 だが、タイタンはこれが永遠の家を速攻で見つけるために役立ったのだ。この結果を、誰が想像できただろう。スタッフ一同は、驚きとともに喜んでいる。

 おそらく、新しい家でも豪快に暴れまくって散らかしているかもしれないが、他にもハスキー犬を飼育しているデイビス父さんなら、タイタンのようなタイプの犬の扱い方や躾にも慣れたものだろう。

 今、タイタンはデイビス父さんの家で、最高の生活を送っているようだ。

References:Shelter Husky Breaks Out Of Kennel And Throws Biggest Party Anyone's Ever Seen/ written by Scarlet / edited by parumo

 
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施設についてすぐ脱走、他の犬を巻き込み施設内を壊滅状態にした破天荒なハスキー犬