女子中学生・女子高生・中学生・高校生・女子生徒

「デブ」などと悪口を言われて悩んだ末に、大量の薬を飲んだ女子生徒。過剰摂取に至るまでの経緯とその後について、『Thaiger』などタイのメディアが詳しく伝えている。


■寮で暮らしていた女子生徒

つい先日のこと、タイ・パッタルン県にある学校に通い、寮生活を送っている女子生徒Aさん(15)がひどく落ち込み、友人たちを心配させた。その日のAさんはいつも以上に口数が少なく、泣いてばかりだったのだ。

寮生たちも心配していたが、Aさんは落ち込んでいる理由を明かすことなく、自分の部屋に戻ってしまった。


関連記事:生徒の携帯電話を水没させた教師が物議を醸す 「校則を破ったことへの処分だった」

■室内でぐったり…

なかなか部屋から出てこないAさんを心配した寮生たちが見に行くと、弱りきった様子で横になっているAさんを発見。「どうしたの」「何をしたの」と問い詰めたところ、Aさんは解熱・鎮痛薬10錠、さらには睡眠薬10錠を飲んだと明かした。

Aさんの過剰摂取に驚いた寮生たちは、すぐに寮・学校職員に連絡。職員たちがただちに対処したことから、Aさんは最悪の事態を免れた。


■うつ状態になった原因

母親が外国で暮らしていることもあり、Aさんは生活全般のサポートが得られる寮のある学校に入学。しかしハーフで太り気味のAさんは目立ち、同じ学校の生徒たちからいじめを受けるようになった。

それがエスカレートし暴力まで受けるようになったAさんは塞ぎこみ、よく泣くように。思い余って薬をいくつも飲んだことが過去に数回あったが、そのたびに友人たちが気づき、回復まで寄り添ったのだという。

日本でも市販薬を大量に服用する過剰摂取が問題になっており、女子高生が死亡する悲しいケースも過去に報じられた。前向きになれずつらいときは、相談窓口や心療内科、信用できる大人や先生にぜひ相談していただきたい。


■主な相談窓口

・いのちの電話

ナビダイヤル=0570-783-556(10時~22時

フリーダイヤル=0120-783-556(16時21時。毎月10日は8時~11日8時)

日本いのちの電話連盟(https://www.inochinodenwa.org)

・合わせて読みたい→女子生徒へのアンケートに「ブラのサイズを記入せよ」 元学校関係者に実刑判決

(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

10代女子生徒が寮で薬を過剰摂取 いじめが原因でうつ状態になり…