今や、団体だけでなく、女子プロレスラーも百花繚乱。取材歴20年の専門誌ライターに今後注目すべき選手を紹介してもらった。

 メジャーで言えば、「スターダム」の現在のトップが、ワールド・オブ・スターダム王者の中野たむ(35)。アイドルユニット「カタモミ女子」の元メンバーで、「アクトレスガールズ」でデビュー後、全日本プロレス、FMWにも参戦。“ストリートファイト・エニウェア・バンクハウス・ビッグ有刺鉄線ブラジャー争奪・棺桶電流爆破8人タッグデスマッチ”など、すさまじい試合を体験し、プロレスに開眼。「スターダム」に入団後、ジュリア(29)との出会いにより、華麗さに執念も加わったファイトが観客を魅了中だ。

インディーでは『暗黒プロレス組織666』に所属するラム会長。顔面に白黒のペイントを施した史上最年少の小学生プロレスラーとして05年にデビュー。アングラ団体の会長として君臨していましたが、19年から本格的に女子プロレスに参戦するや、小柄な体型にもかかわらず、物怖じしない態度で一躍人気者に。Rebel×enemyというユニットを結成してスターダムにも乗り込んで以降、定期的に参戦しています」

 次に「P.P.P.TOKYO」に所属するちゃんよた(27)。元警察官で筋肉YouTuber、艶系女優としても活躍する変わりダネだ。

「デビュー当初はイロモノとして見られがちでしたが、持ち前のパワーを生かして果敢に攻めていく姿は、正真正銘のプロレスラー。『スターダム』や『BreakingDown』にも出場し、話題に事欠かない選手です」

 16年にデビュー後、フリーを経て、現在はイギリスの団体プロレス「EVE」に所属する優宇(31)も注目される1人。

「柔道でインターハイに出場した経験があり、昨年8月には“プロレス王”鈴木みのるプロレスVS柔道の異種格闘技戦で対戦。『センダイガールズ』の橋本千紘との“チーム200kg”で、秋山準鈴木みのると対戦した一戦は、あの“鉄人”小橋建太さんも絶賛したほどです」

 最後は、「ガンバレ☆プロレス」所属のまなせゆうな(35)にも期待したい。「スターダム」でデビュー。のち、「アクトレスガールズ」の旗揚げメンバーにもなったが、ケガもあり早々に退団。しかし、巡り巡ってたどりついた“ガンプロ”で、ついに開花した。ガッツのある苦労人だ。

「男性の大型外国人選手ハートリー・ジャクソンが保持するシングル王座に挑戦したり、ガンプロの中の女子メンバーで『ガンバレ☆女子プロレス』を発足させたりと、そのダイナミックな行動力は、コラムニストのジェーン・スーさんも注目されています」

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