ファビオ・カンナバーロ氏(49)にトルコ行きの可能性があるようだ。『フットボールイタリア』が伝えている。

2006年のバロンドーラーカンナバーロ氏。イタリア代表のキャプテンとしてドイツワールドカップ(W杯)を制した名センターバックは引退後、広州恒大(現・広州FC)や中国代表、アル・ナスルを率いるなどアジアで指導者キャリアを積んできた。

その経験をもって、昨年9月にセリエB・ベネヴェントの監督となり、自身初となる欧州での指揮に。しかし、今年2月に5カ月足らずで解任され、チームは最下位でセリエC降格となってしまった。

そんなカンナバーロ氏の招へいを目論むのは、5月にアンドレア・ピルロ監督を解任したスュペル・リグ(トルコ1部)のファティ・カラギュムリュク。ジャーナリストのアルフレッド・ペドゥーラ氏によると、交渉はかなり進んでおり、カンナバーロ氏も就任に前向きだという。

ただ、カンナバーロ氏は最終決断を下す前に、今夏の移籍市場で使える予算の開示を求めており、現段階で所属しているコーチ陣の留任も希望。どうやらクラブが人件費削減を視野に入れているようだ。

一方で、ジャンルカ・ディ・マルツィオ氏は「両者はすでに合意済み。近日中にも契約を結ぶ可能性がある」と主張。移籍市場に精通するジャーナリスト2人の主張を掛け合わせると、遅かれ早かれカンナバーロ氏はファティ・カラギュムリュクの指揮官に就任することとなりそうだ。