電気グルーヴピエール瀧(56歳)が、7月2日に放送されたトーク番組「RG & RYO-Zのローカルチアーズ」(BSよしもと)に出演。俳優を始めたきっかけについて語った。

レイザーラモンRGと、RIP SLYMERYO-Zが街ブラしながら、ゲストを招いてトークをする同番組。ゲスト出演した瀧は、音楽活動以外にも、日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞するなど演技でも存在感を放っているが、俳優を始めたきっかけについて聞かれると、「今日から俳優だ!っていうのもないんだけど、最初にやったのが、(1990年代前半に)テレ東で『モグラネグラ』っていうバラエティ番組を深夜やってたのね。電気グルーヴで。それやってた時のディレクターがいたんだけど、そのディレクターが番組が終わると同時に、『バラエティの業界から足を洗うんで。これからVシネっていうジャンルが、そっちがたぶんできてくるだろうからそっちの監督になるわ』って。『そうなんだ。じゃあ頑張ってね』なんて言ったら、そのうちなんか一緒にやってたよしみで『ちょっと出てよ』みたいな。『全然いいよ』って。その人が『HAPPY PEOPLE(ハッピーピープル)』昔のヤンジャンの漫画のやつ、映像作品にするんでちょっと出てよ、と言われたんで」すぐ死ぬ役で出演したのが始まりだという。

また、瀧は電気グルーブがデビューするより前、「映像作品の監督になりたくて。制作会社にバイトだけど入って。制作会社の…カメラの向こう側にいる人たちの仕事してたんですよ。同時に電気グルーヴも始めちゃったんで、電気がデビューすることになったんで、どっち取るって言われて、『まあじゃあバンドやってきます』って制作会社はやめちゃってたの。映像の監督になるっていうのは辞めちゃったんだけど、中野裕之さんが『SF サムライ・フィクション』(1998年)という侍の映画を撮るんで、それに浪人役で出ないかって言われて。今度は劇場公開のやつだから。劇場版の現場って見たことないなと思って。そんなにね、ハイカロリーな役でもないから『行きます』なんて言って」劇場版映画に出演することになった。

「SF サムライ・フィクション」の現場は「参加したらやっぱ面白いんだよね。カメラも、すごいカメラ使ってたりして。クレーンがバー―ンみたいな。その1年間、(バイトで)制作さん手伝ってた時の現場とは違う角度で見れたりするやつが、面白いなと思って。やっぱこのね、映像って、みんなイメージがどんどん形になって映像になるわけだから、楽しいよなやっぱ、なんて思ってたら、その浪人役があったんで。それ以降なんか、ちょいちょいそういうお話をもらうようになって。もちろん俳優経験なかったからできると思ってないんだけど、入ってったら見に行けるじゃん。その現場を。『ここはこの感じか。でっけえクレーン』とかっていうのをまた見れる。っていうのを繰り返ししてたら、なんかこうなっちゃった」と語った。