国蝶で準絶滅危惧種に指定されているオオムラサキが市立明峰小学校(萩原台西3)内の校庭の一角に設置した飼育ケージで飼育されている。この取り組みは、川西市が国蝶「オオムラサキ」の里になればと活動をしている市民団体の「身近な自然とまちを考える会」などの協力を得て、平成30年から3年生の理科の授業の一環で始めたもの。児童たちは、授業の休み時間などを利用して飼育ケージに通い、きれいな羽を動かして舞うオオムラサキの姿を興味深げに眺めてる。

 

オオムラサキの飼育

オオムラサキの飼育

オオムラサキの飼育

 オオムラサキは、幼虫の間、エノキの葉だけを食べてサナギになり、6月~7月頃にかけて成虫となる。オスは羽の付け根あたりから半分ほどのところが青紫色をしており、白い斑点模様があるのが特徴。またこれとは対照的に、メスは、オスのような鮮やかな青紫色の羽ではなく赤茶けた色をしていてオスより一回り大きい

 川西市立明峰小学校にあるオオムラサキの飼育ケージは、縦約180センチ、幅約180センチほどで、同団体の協力により設置。ケージの中には、オオムラサキの幼虫が好むエノキ4本を地植えしている。今年は成長が例年より少し遅く、6月14日にオスのオオムラサキ1匹が羽化した。現在、9匹の羽化が確認できている。まだ、ケージ内にサナギ3匹、幼虫6匹が生育しているため、残りの蝶たちの羽化を待っている。

 子どもたちは、「オオムラサキはとってもきれいで、元気に羽ばたいている姿がとてもかわいかった」などと話した。

配信元企業:川西市

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ