7月2日に放送されたニュース番組「ABEMA的ニュースショー」(ABEMA)で、JR新宿駅が大パニックに陥った先日の山手線“刃物騒動”の中、スマホカメラで撮影を続けた当事者に、なぜ撮影をしていたのかについて話を聞いた。

番組はこの日、「山手線の車内に刃物を振り回している男がいる」と通報があり、JR新宿駅のホームがパニックに陥った騒動の中、その様子を“スマートフォンで撮影していた人”に着目。自らの身に危険が迫っているにも関わらず、カメラを回した理由を撮影者に聞いた。

撮影者は「自分の身に万が一のことが起きた場合に備えて、状況を記録として残したいと思った。カメラを回している時の自分は、割と冷静だった」と振り返る。

乗客の勘違いが発端となった一連の騒動について、番組MCを務めるタレント・千原ジュニアは「この日が京王線刺傷事件の初公判だったから、そのニュースを見て家を出た人も多かったはず。その中で、電車内で包丁を見かけて、パニック状態に陥ってしまった側面もあったのではないか」と推測。タレントのでか美ちゃんは「この騒動を教訓に、『ただの噂かもしれないから、状況を冷静に見極めないといけない』と意識をする人も増えると思う。一方で、本当に事件が起きている場合もあることを考えると、事態を見極めて自分の身を守ったり、周りの人を助けたりする“冷静さ”を保つことは難しいと改めて感じた」と話し、ジュニアも同意を示した。

また、でか美ちゃんは「電車内でちょっとしたトラブルに遭遇することがある。その時は、万が一のことを考えて、外から助けてもらえるように友人に逐一連絡している。撮影する人たちの気持ちはわかる」とコメントした。

さらに、「危機が迫る状況に直面した時に、自分だったらどのような行動をとるか?」に話題が移ると、お笑いコンビ・ドランクドラゴン鈴木拓は「咄嗟の時に、普段やっている行動が出ますよね」と前置きをした上で、「近所に『すごく噛みつく』と言われている犬が現れた。その犬が僕を目がけて突進してきたので、驚いて後ずさりをした時に転倒してしまった。犬が飛びかかり、僕の首を噛もうとして命の危険を感じた瞬間、長年やっている格闘技の技を咄嗟にかけてしまった」と回顧。

続けて「僕は気が動転していたので、しめ技をかけ続けていると、犬が降参を示す“タップ”をした。その合図があったから、犬も僕も怪我せずに済んだんですよね」と振り返ると、ジュニアは「嘘つけ!なんで犬がタップすんねん。なんで格闘技のルールを知ってんねん」と激しいツッコミを入れた。