全国の1型糖尿病患者・家族を支援する認定NPO法人日本IDDMネットワーク(理事長 井上龍夫、本部 佐賀市)および国立大学法人佐賀大学(学長 兒玉 浩明)は、「ウイルス糖尿病予防コクサッキーBウイルスワクチン開発へ向けた基盤的研究とその展開」に対する研究助成金贈呈式及び記者発表を2023年7月10日(月)に開催いたします。

本贈呈式及び記者発表は、佐賀大学にて開催いたします。報道各社におかれましては佐賀大学にお越しいただき、ぜひ取材いただきますようお願い申し上げます。

<助成研究の概要>

〇ウイルス糖尿病予防コクサッキーBウイルスワクチン開発へ向けた基盤的研究とその展開

研究代表者:永淵正法(ながふちせいほう)佐賀大学医学部肝臓・糖尿病・内分泌内科 特任教授

研究資金:2,000万円(永淵先生へのこれまでの研究助成累計:9,200万円)

<研究内容>

ウイルスによる糖尿病は、コクサッキーB群ウイルスが原因であると考えられていますが、その証明が困難なため予防ワクチンの開発は進んでいません。

我々は、ウイルスに対する防御機能に必要なインターフェロンの刺激を伝える Tyrosinekinase2(TYK2)遺伝子がマウスとヒトに共通するウイルス糖尿病の感受性遺伝子であることを世界に先駆けて報告しました。最近、マウスがヒトのウイルスに対して感染しやすくなるように、その受容体を膵β細胞にもつ特別な遺伝子改変マウスを生み出すことに成功し、日本、米国への特許申請を行っています。現在、この研究成果を基礎として、糖尿病の原因ウイルスを、科学的根拠を持って、鋭敏に見つけることにより予防ワクチン開発に繋げるべく懸命に研究に取り組んでいます。

◆取材・報道方法について
(1)ご取材いただける場合
事前に担当の畑中までご連絡の上、開催日当日に直接会場へお越しください。
新型コロナウイルス感染対策として、マスク着用および体温チェック(当日の体温が37.5℃以上の方は入室をお控えください。)等のご協力をお願いします。

会場:佐賀大学本庄キャンパス内法人本部2階大会議室(住所:佐賀市本庄町1)


※本庄キャンパス地図
http://www.saga-u.ac.jp/gaiyo1/campusmap/index.html

【1型糖尿病とは】

原因不明で突然、小児期から成人期まで幅広い年代で発症し、現在の医学水準では発症すると生涯に渡って毎日4~5回の注射又はポンプによるインスリン補充がないと数日で死に至る難病。一般に糖尿病として認知され、糖尿病患者の大半を占める2型糖尿病に対し、国内での患者数は約10~14万人、年間発症率は10万人当たり1.5~2.5人と希少な病であるため患者と家族の精神的、経済的負担は大きい。

【日本IDDMネットワークとは】

日本IDDMネットワークは、 インスリン補充が必要とされる患者とその家族一人ひとりが希望を持って生きられる社会を実現することを目指しています。その当面のゴールは、1型糖尿病を「治らない」病気から「治る」病気にすることですが、究極の目標は“1型糖尿病の根絶(=治療+根絶+予防)”です。

日本IDDMネットワークでは、2005年の1型糖尿病研究基金設立後、これまで143件 7億3,736万円(本研究助成を含む)の研究費助成を行っています。

【認定特定⾮営利活動法人日本IDDMネットワーク】

〒840-0854

佐賀県佐賀市八戸二丁目1番27-2号

担当:畑中 葵  携帯電話:080-9184-5974

事務局 電話:0952-20-2062

メールアドレス:jimukyoku@japan-iddm.net

配信元企業:特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク

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