映画『マイ・エレメント』(8月4日公開)の日本版お披露目イベントが7月4日TOHO シネマズ六本木ヒルズにて開催され、吹き替えキャストの川口春奈玉森裕太MEGUMIが登壇し、作品の魅力や公開を控えた現在の心境、アフレコの思い出を語った。

【写真を見る】「優しさ」について語った玉森は、爽やかブルーのシャツが映える衣装で登壇

ディズニーピクサーの最新作である本作では、火、水、土、風のエレメント(元素)がともに暮らす都市エレメント・シティを舞台に、誰も知らないイマジネーションあふれる色鮮やかな世界での奇跡の出会い、予想もできない驚きと感動の物語が描かれる。

アツくなりやすくて家族思いの“火”の女の子、エンバー役を務めた川口は、本作で声優に初挑戦。「なにからなにまで想像していたものと違いました」とアフレコを振り返り、「新しいチャレンジだという想いでした。大変さ、楽しさ、難しさを感じながらも、目まぐるしく濃い時間でした」と笑顔を浮かべた。涙もろくて心優しい“水”の青年、ウェイド役の玉森は役が決まった時の心境を「俺、大丈夫か?務まるのか?という不安やプレッシャーもありました」としながらも「全力で魂を込めて声を入れました」と胸を張り、「映像もストーリーも本当に素敵なので、一度ではなく二度、三度と観ていただきたいです」とリピート鑑賞をおすすめした。

子育て中は常にピクサー作品がそばにいてくれたと懐かしそうに話したMEGUMIが演じるのは“風”のエレメントゲイル。劇中では「ほぼ叫んでいます」とし、午前中からのアフレコで何度もテイクを重ねたことも明かし、喉の強さに気付かされたとも話していた。また「息子も(出演を)すごく喜んでくれて。なかなか褒めてくれない手厳しい年頃なのですが、『めっちゃいい仕事してるじゃん』と初めて褒められました」とやわらかな表情で報告した。

川口が演じたエンバーについて玉森は「アツくなりやすいけれど、すごく一生懸命な女の子。素直じゃないところにそっと手を差し伸べたくなるような可愛らしさがあります。本心じゃないなって分かるから、手を差し伸べたくなります」とコメント。玉森が演じたウェイドについて川口は「なかなか素直になれないエンバーを、エレメントやルールに関係なく包み込んでくれる懐の大きさを持っているキャラクターです」と説明し、登場するキャラクターそれぞれが魅力的だとアピールした。

イベントではエンバーを心優しく見守るウェイドにちなみ、身近に悩んでいる人がいたらどう接するかと質問される場面も。玉森は「人によって優しさってちょっとずつ違います。僕は『なんとなくこの人はこうだろうな』と、その人に合った優しさを心がけています」と回答。「性格もみんな違うから、グイグイ来られるのが嫌な人もいれば、話を聞いて欲しいという人もいる。その人に合った優しさを心がけたいです」と付け加えた玉森は、メンバーからはあまり相談されたことがないと苦笑い。人に合った優しさを心がけながらも、それができているかどうか相手に伝わっているかどうかは分からないとし「今度確認しておきます!」とも答えていた。

最後の挨拶で「早くスクリーンでたくさんの人に観て欲しいです」と話した玉森は「自分では気づけない可能性を教えてくれる人って、周りに絶対います。この映画を観て頑張ろうと思ってもらえたらうれしいです」と作品のテーマに触れながらアピール。川口は「新しいことを始める時、新しい環境でなにかをする時って躊躇するし、なかなか一歩が踏み出せないこともあります。そんな気持ちを前向きにしてくれる、一歩踏み出せるようにしてくれる作品です。ポップでカラフルな楽しい世界を楽しんでください」とメッセージを送っていた。

取材・文/タナカシノブ

映画『マイ・エレメント』(8月4日公開)日本版お披露目イベントに登場した川口春奈、玉森裕太、MEGUMI