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原泰久原作による実写映画「キングダム 運命の炎」のワールドプレミア上映が、本日7月4日に東京・東京国際フォーラムホールAにて開催され、信役の山崎賢人らが登壇した。

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7月28日に劇場公開される「キングダム 運命の炎」。シリーズ3作目となる同作では、超大国・趙からの侵略に信が王騎とともに立ち向かう「馬陽(ばよう)の戦い」や、嬴政の知られざる過去を描く「紫夏編」のエピソードが展開される。上映前に行われた舞台挨拶には山崎のほか、嬴政役の吉沢亮、河了貂役の橋本環奈、羌瘣役の清野菜名、尾平役の岡山天音、尾到役の三浦貴大昌文君役の高嶋政宏、騰役の要潤、万極役の山田裕貴、馮忌役の片岡愛之助呂不韋役の佐藤浩市、王騎役の大沢たかお佐藤信介監督の総勢13人が勢揃いした。山崎らはまず、会場中央に設置された赤いランウェイに集結。火柱が吹き上がり、キャノン砲から銀テープが打ち上げられたのち、大きな歓声に包まれながらステージへと向かった。

注目してほしいポイントを尋ねられると、山崎は「映画オリジナルで、信と政の関係を描くオリジナルシーンがあるんですけど、そこはすごく好きなシーンなので観てほしい部分ですね。あと飛信隊隊長としての姿、百人将としての戦い方が面白いので注目していただければ」と述べる。吉沢は「『紫夏編』をがっつり描いているというところで、政の中の“炎が燃えた瞬間”を今回皆さんに観ていただけるかなと。あとは信たちのアクション。2作目のときにもやりすぎじゃないかと思っていたけど、3作目もどうしちゃったのというくらいにすごい。ストーリーの濃い部分とアクションシーンのバランスが素晴らしくて、ずっと集中して観ていられるんですよ。最後まで瞬き厳禁で観ていただければうれしいです」とアピールした。

大沢は「今回で3本目なんですけど、1、2本目が準備段階だったと思えるくらい、別の次元にいった『キングダム』になっていると感じました。山崎くんたちが1、2本目とは違う顔と体で画面に飛び出してくるので、そのあたりも見どころですね」と自信を覗かせた。橋本はアクションのクオリティの高さに触れ、「ハードルを上げても大丈夫だなって。それだけの超大作ができたと自信を持ってオススメできる作品になったんじゃないかな」と太鼓判を押す。清野が「原作を読んだときから『紫夏編』がすごく好き」と「紫夏編」のとあるシーンで泣いてしまったことを伝えると、吉沢が「『紫夏編』では実際、(嬴政は)9歳なので、本当は子役の方がやるべきだと思ったんですけど、僕もそのシーンが好きすぎるし、僕がやらないとダメだという思いが強すぎて、撮影時に『僕にやらせてください』とずっと言っていました」と、裏話を話す場面も見られた。

岡山は「まさかの『キングダム』でキュンとする」と、尾平の淡い恋心が垣間見えるシーンを挙げ、三浦は「尾兄弟の成長も合わせて観ていただけたらうれしい」と続ける。佐藤は「いつの世も戦争を起こす奴らの気持ちはさっぱりわからないし、クソ食らえってなります。だけど現実に武器を持って戦わないといけない、戦争に行かなければいけない人たちの気持ちというのは、どの国でも時代でも人種でも、どの悲しみはみんな共有して伝わる。エンタテインメント作品ではあるけど、その根底に流れる共有の意識を感じながら観てほしい」と呼びかけた。山田は「敵でいる人たちも、自分の国を守りたくて戦っている。『キングダム』は、そういう敵の心も見逃さずに拾ってくれている作品だと思うので、1人ひとりのキャラクターの立場になって観てもらえたら、より楽しめると思います」と語った。

佐藤監督は劇中の回想シーンを挙げ、「普通の回想シーンとは違って、すごく懐かしい感じがするというか。1作目、2作目、3作目と時代を積み重ねてきたことによってできた感情だなと思って、非常にリッチな回想シーンができたなと思っています」と述べた。最後に山崎は「熱量含めて、すごいものができました。すごく疾走感があって、目が離せない時間になると思います。『キングダム』と一緒に皆さんも熱くなってもらえたら」と挨拶。駆け付けた約4000人の観客からの大きな拍手に包まれ、舞台挨拶は締めくくられた。

「キングダム 運命の炎」

2023年7月28日(金)公開

監督:佐藤信介
脚本:黒岩勉・原泰久
音楽:やまだ
出演:山崎賢人吉沢亮橋本環奈清野菜名、満島真之介、岡山天音、三浦貴大、杏、山田裕貴、高嶋政宏、要潤、加藤雅也、高橋光臣、平山祐介、片岡愛之助、山本耕史長澤まさみ玉木宏佐藤浩市大沢たかお ほか
原作:原泰久「キングダム」(集英社週刊ヤングジャンプ」連載)

山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)、高嶋政宏の高ははしごだかが正式表記。

(c)原泰久/集英社 (c)2023映画「キングダム」製作委員会

左から佐藤信介監督、三浦貴大、岡山天音、要潤、清野菜名、大沢たかお、山崎賢人、吉沢亮、橋本環奈、佐藤浩市、山田裕貴、片岡愛之助、高嶋政宏。