バエる。誰もが「インスタント」なカメラマンになり、自分の周りにあるバエるものをSNS=インスタに上げる。そんな暇なことをやっているのは、世界人口のどのくらいなのか。

 人の承認欲求は果てしない。スマホやSNSがない時代は、自分が生きている範囲で自分を認めてくれという人もいただろうが、今や、そういう面倒くさい人でも世界で瞬時に注目されてしまう、悲しいことに、かわいそうなことに。

 韓国の数学の講師が、少子高齢化の原因は、バエる文化ができてからだと発信した。彼がどれくらい人気者かというと年収11億円くらい稼ぐ立場の人。

 少なくとも30年前あたりには、少子高齢化がささやかれていた。その頃はまだ、ポケベルポケベルも文字に意味を持たせかなり進化したけれども、20世紀のうちにはPHSにとってかわられた。日本ではガラケーだろうか。それが約20年前。ガラケーは、日本をガラパゴス諸島に見立てものすごい進化をとげたが、それも10年前くらいまでだろうか。外資のスマホが入ってきて、SNSもなんとなく世界共通のものに統一された。人間の中にアリバイがない時間が消えたということだ。

 ガラケーの時も、ドラマの設定でトイレまでもっていくのではになり…たまたまデスクの上にガラケーを置き忘れ、エレベーターが止まってしまい誰とも連絡がつかなくなって、アリバイがなくなるという脚本家も大変だな~という事態になった。

 今は、たとえ、スマホを忘れても、あちこちにある防犯カメラが証明をしてくれる。

 この数学講師は言う。スマホが24時間かまってくれるから、一人でいる寂しさはないし、リアル友達がいなくても承認欲求は満たされる。それがない時代は、SEXして暇をつぶして、ぼこぼこ子供が生まれた。SEXは、スマホ=インスタに負けたのだ。

 いやいや、それほど世界中の人、インスタしてますか? 。面白いこと言う韓国人だなあ。

 インスタでお子様たちを高級ホテルで遊ばせる写真がUPされる。貧乏人はたとえ愛する子供ができても、それをしてあげられない。だから、子供を作る行為はしない。さすが韓国だ。物の考え方が単純だ。

 スマホは消耗品だが、特売がほぼなくなった今、機種変しようにも1台が高い。日本において言うならば、機種変するたびに、昔のNTT固定電話回線の料金(設備料、1976年11月では80,000円)がかかる。それも、一軒の家にいる人分だ。毎月の電話代も、格安スマホがあるにせよ、1家庭の固定電話1か月分が一台ごとにかかっている。この通信費。そう通信費貧乏をなんとかしないとね。そこをクリアできている人が、インスタのバエのためにお金がかかりそうな場に行くわけだ。

 少子高齢化は、断じてインスタのためではない。そしてスマホが孤独を癒しているためではない。

 安い給料で働いたうえでの通信費貧乏が、さらに子供を持つことを避けさせる。仮にインスタのせいなら、バエ場を探す趣味ができて独活で生きられるんだから…それは他人様に言われる筋合いはない。

 もし、韓国の少子高齢化がインスタンのせいなら、韓国で「スマホ禁止令(固定電話しか認めない~パソコン禁止も含)」を出してみたらどうだろう。それで子供人口が増えたら、世界各国の決断も変わるかもしれない。

 少子高齢化が進むと、数学を習う子供も減って、我の生活が苦しくなるから、やつあたりしているのかな、韓国人は。

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