マンチェスター・ユナイテッドは、プレシーズンマッチ初戦に関して守護神が元イングランド代表GKトム・ヒートン(37)か若手選手になるようだ。イギリス『マンチェスター・イブニング・ニュース』が伝えている。

今夏はGKの人事に注目が集まっているユナイテッド。長らく守護神を務めてきた元スペイン代表GKダビド・デ・ヘア(32)は6月末でクラブとの契約が満了し、現在フリーの状態。インテルの元カメルーン代表GKアンドレ・オナナ(27)や、フェイエノールトオランダ代表GKユスティン・バイロウ(25)などへの関心が囁かれる中、デ・ヘアと新契約を結ぶのかどうかが争点となっている。

減俸を受け入れて新契約を結ぶつもりだったデ・ヘアに対し、さらなる減俸を求めたユナイテッドは、合意できるかどうかを確認するための直接交渉を予定しているとのこと。デ・ヘアは数日前に2010年からのパートナーであるエドゥルネ・ガルシアさんと挙式したばかりだが、交渉はすぐに再開されるという。

また、昨季ノッティンガム・フォレストにレンタル移籍していたイングランド代表GKディーン・ヘンダーソン(26)とも将来について話し合っている模様。ヘンダーソンは今週キャリントン(ユナイテッドの練習場)に戻ってきたが、フォレストは今夏の完全移籍を要求。ユナイテッドに残留するのか、退団するのかを決めることになるが、少なくとも今季のプランが明確になる前に売却される可能性は低いようだ。

この状況の中で直面するのが、13日にノルウェー・オスロで行われるリーズ・ユナイテッドとの親善試合。ヘンダーソンは1月に負った太もものケガから回復していないため、このリーズ戦には出場できず。20日から予定されているプレシーズンのアメリカツアーにも間に合うかどうか危惧されている。

そのため、現在起用できるトップチームのGKは控えのヒートンのみ。プレシーズントレーニングの開始時は、U-21チームのネイサン・ビショップ(23)、マチェイ・コバール(23)、ラデク・ヴィテク(19)がヒートンをサポートする形となり、リーズ戦はヒートンが先発出場する予定のようだ。

ユナテッド下部組織出身でありながら、さまざまなクラブを渡り歩いたヒートンは、2021年夏にアストン・ビラからユナイテッドへ完全移籍。バーンリー時代にはイングランド代表のキャップを3つ獲得した頼れるベテランで、ユナイテッド復帰後は公式戦3試合に出場している。