世界で最も有名なファッションドール“バービー“の実写映画『バービー』(8月11日公開)。このたび、バービー役の日本語吹替えを高畑充希が担当することが明らかとなった。

【写真を見る】高畑充希がバービー役に決定!兼ねてよりファンを公言していたグレタ・ガーウィグ監督作品への出演に歓喜

昨年映画化が発表されると、鮮やかなピンクに彩られた夢の世界と、バービーとケンの姿に大きな注目が集まっていた本作。昨年夏の時点で、セレブの間でバービーにインスパイアされた全身ピンクで着飾ったスタイル“バービーコア”がトレンドになるなど、既に大きな期待が寄せられていた。多くの女性を虜にしてきたバービーを演じるのは、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』(20)のマーゴット・ロビー。また、『ラ・ラ・ランド(17)アカデミー主演男優賞にノミネートされたライアン・ゴズリングがケンを演じ、『レディ・バード』(18)でアカデミー監督賞、脚本賞にノミネートされたグレタ・ガーウィグが監督を務めている。

このたび、洋画の吹替えを務めるのは『シンデレラ』(15)以来2回目となる高畑が主人公のバービーの日本語吹替え声優に決定。ガーウィグ監督が手がけた『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(20)についてフェイバリットと公言してきたこともあり、バービー役をオファーされた高畑だが、本国によるオーディションを経て正式にキャスティングが実現。ワーナー・ブラザースの米国本社の担当者は「(ボイステストでの)充希の声は素晴らしく、バービーの雰囲気にぴったりでした。完成した作品を見るのがいまから楽しみです」と大きな期待を寄せており、『シンデレラ』でも高畑を演出した、本作の日本語吹き替え演出担当、鍛治谷功も「8年前と変わらず、静かに役と向きあいつつも一瞬にして役をものにする鋭い感性をお持ちの方だと改めて思いました。不幸なシンデレラからスーパーハッピーなバービーへ思えば真逆の役柄ですが、今回も素晴らしい仕上がりになっていると思います。ちなみに私もグレタ・ガーウィグ監督のファンですが、そこに高畑さんが出演するのは一映画ファンとしてワクワクしますね!」と手応えを明かしている。

また、そんな憧れのガーウィグ監督作品での吹き替えキャストに選ばれた高畑は「子どものころ夢中で遊んでいたバービーを演じることができてすごく心躍りました」と感激のコメントを寄せ、ロビーについては「マーゴットがバービーにしか見えない瞬間がたくさんあって、こんなに“実写化”が似合う方がいるんだなと思いました」と絶賛したうえで、「本作のバービーは、みなさんが想像する、笑顔でキラキラしたイメージに加えて、気持ちが沈んだりダメダメになったり、ある意味でとても人間らしい、いろんな面が現れます」と話す。また、この映画を見ると「素敵なファッションがたくさん登場するので、オシャレをして出かけたくなると思います。心躍り、最後にはなんだか今日生きる力を貰えるような、そんなパワフルな作品です」とアピールした。

公開前にも関わらず、既に世界中から注目を集める本作だが、カラフルなピンクに彩られたバービーランドの世界に、高畑の声はどのように華を添えるのだろうか?本作の公開を楽しみに待ちたい。

■<キャストコメント>

高畑充希(バービー役)

Q.オファーを聞いた時の感想はいかがでしたか?グレタ監督作品の魅力もあわせて教えてください

グレタ・ガーウィグ監督の作品が大好きで、手掛けた作品を拝見していたので、今回吹き替えキャストのオファーを頂いた時はすごく心躍りました。グレタ監督の映画は、どんなテイストの作品でも登場人物がすごくチャーミングで、女性らしいドライさやユーモアの加減もすごく素敵だし、映像もとても綺麗です。そんな彼女が”バービー”の映画を撮ることにまずびっくりして、映画館で観たい!と思っていた映画だったので、テンションが上がりました。一足先に映画も観させていただいたのですが、バービーという題材ですがキラキラした要素だけでなく『男女とは?』『生きるとは?』というところまで描かれていて、さすがだなと思いました」

Q.アフレコを振り返っていかがですか?バービー役を演じる上で意識した点なども教えて下さい

「かつて子どものころ夢中で遊んでいたバービーを、大人になって自分が声で演じるとは考えてもみなかったので、すごく不思議な感覚です。アフレコをするのは数年ぶりだったのでめちゃくちゃ緊張しましたが、『バービー』は映画自体がすごく面白かったので、声を吹き込みつつ笑いながら観てしまいました。本作でのバービーは、みなさんが想像する、笑顔でキラキラしたイメージに加えて、気持ちが沈んだりダメダメになったり、ある意味でとても人間らしい、いろんな面が現れるキャラクターです。今回はそんなバービーのいろんな姿を演じられるように心がけました。実際に演じてみてすごく楽しかったです」

Q.マーゴット・ロビーのバービー役について

「バービーを演じたマーゴット・ロビーは、いろんな作品で拝見していたのですが、本作もチャーミングで素晴らしかったです!劇中でバービーが箱に入るシーンがあるんですが、マーゴットがバービーにしか見えなくて、こんなに“実写化”が似合う方がいるんだなと思いました。バービーがどんどん変化していく様も素晴らしかったです」

Q.本作を観るとどんな気持ちになると思いますか?

「バービーたちが住むバービーランドはとにかく可愛くて、キャラクターたちが次から次へと素敵なファッションに着替えていくところを見ると思わずショッピングに行きたくなるし、圧倒的にオシャレしたくなると思います。そうしてポップな気持ちになったかと思えば、一転してせつない気持ちにもなるし、ラストにはなんだか観ている側も強くなれたような気がしました。昔自分で持っていたり、お子さんが小さい頃遊んでいたりしたバービーを、もう一度箱から出したくなるような素敵な作品だなと思いました」

文/鈴木レイヤ

本作の吹き替えキャストとして、バービー役に高畑充希が決定した/[c]2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.