タイガース戦では9回に登板し、三者三振に切って取った(C)Getty Images

 現地7月4日(日本時間5日)、アスレチックス藤浪晋太郎は敵地で行われたタイガース戦に3番手で登板。三者連続三振を奪う完璧な投球で好リリーフを披露し、チームトップの今季5勝目を手にした。

【動画】えぐすぎる剛速球!9回に登板し、カブレラなど三者連続三振で存在感を示した藤浪

 “剛速球”で相手打線を圧倒した。同点の9回裏に3番手として登板した藤浪は、先頭の5番・ロジャーズを空振り三振に仕留めると、続くマッキンストリーからも空振り三振を奪った。この日は直球主体で相手に付け入る隙を与えない投球を披露。2死からは2012年に3冠王に輝いたカブレラを打席に迎えたが、最速102.1マイル(約164.3キロ)の直球で強打者からも空振り三振を奪った。

 今季から海を渡った右腕は開幕ローテーション入りを果たしたものの、制球難に苦しみリリーフに配置転換。転向当初も結果を残せずにいたが、ここ8試合では1四球と制球面でも安定感を披露しており、アスレチックスでチームトップの勝利数を誇っている。

 完璧なリリーフを見せた藤浪に球団も興奮を隠せない。アスレチックスの球団公式Twitterは藤浪が速球で三振を奪ったシーンの動画とともに「これは花火ではなく、フジの速球がミットに当たっただけのことだ」と絵文字付きでツイート。開幕当初とは別人のような活躍を見せる藤浪に興奮している様子だ。

 また、「Baseball Brit」の愛称で知られるイギリス人の野球インフルエンサー、ジョーイメロウズ氏も自身のTwitterで「6月5日以来、シンタロウ・フジナミは12.1イニングで14奪三振防御率2.19という驚異的な数字を残している!さらに、彼は絶対的な弾丸を投げる」とツイートし、ここ数試合での活躍を称えた。

 また、現地のファンからは「フジは好調をキープしていて、正しい道を歩んでいる」「何かを掴んでいるようだ」「フジには才能があり、私は彼の剛速球が大好きだ」といった声で溢れていた。

 藤浪晋太郎が自慢の“剛速球”で現地ファンのハートを掴んでいる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

5勝でチームの勝ち頭!好調の藤浪晋太郎に現地ファンも手の平返し「正しい道を歩んでいる」「何かを掴んでいるようだ」」