ミュージカルスクールオブロック』のプレライブイベントが都内のライブハウスで行われ、鴻上尚史(翻訳・演出)、西川貴教、柿澤勇人、濱田めぐみ梶裕貴、太田基裕、はいだしょうこ宮澤佐江、生徒役ビート&コードらが登壇。劇中より3曲を披露した。

本作は、売れないロッカーが名門進学校の臨時教師になりすまし、生徒たちにバンドを組ませるコメディ映画として2003年に公開された同名映画のミュージカル版。日本初演となる今回は、ロックを愛する破天荒な熱血バンドマンのデューイ・フィン役を西川と柿澤がWキャストで演じる。そのほか1,452名の中から選ばれた24名の子どもたちが生徒役として出演する。

プレライブイベントはオールスタンディングで実施。司会を務めたフジテレビ生田竜聖アナウンサーのリードで、オーディエンスによる「スクールオブロック」コールでイベントはスタート。観客参加型のライブ演出は大いに盛り上がりを見せた。

歌唱パフォーマンスでは、劇中より「♪スクール オブ ロック/School Of Rock」「♪ロックはどこへ消えたの?/Where Did The Rock Go?」「♪支配者に立ち向かえ/STICK IT TO THE MAN」の3曲が披露された。

♪スクール オブ ロック/School Of Rock
歌唱:柿澤勇人&トミカマーシー、ショネル
バンド演奏:コード+後藤日向

♪ロックはどこへ消えたの?/Where Did The Rock Go?
歌唱:濱田めぐみ
演奏:野口彰子

♪支配者に立ち向かえ/STICK IT TO THE MAN
歌唱:西川貴教サマーソフィー、メイソン、ジェイムズビリー
バンド演奏:ビート+三宅音太朗

なおプレライブイベントの様子はYouTubeで生配信され、1週間限定でアーカイブ配信が実施されている。

ミュージカルスクールオブロック』は、8月17日(木) から9月18日(月・祝) に東京・東京建物 Brillia HALL、9月23日(土・祝) から10月1日(日) に大阪・新歌舞伎座で上演される。

会見コメント

■鴻上尚史:翻訳・演出

僕はこの作品が大好きで、映画はもちろんブロードウェイでもウエストエンドでも観ておりましたので、オファーをいただいた時は迷わず「はい」と言いました。個人的には「ツーブロック禁止」とか「リボンの幅は2cmならOK、3cmはダメ」というような日本の「ブラック校則」にずっと文句を言い続けてるんですけれど、この作品はそういう学校の変な真面目さとか意味のない規則をこんなに楽しくキャッチーな曲で笑い飛ばして歌ってくれるというのがすごいなと、初めて観た時にクリエイターとしてはやられたなと思いました。才能がないのに、夢を諦める時を過ぎてもそのままずっと夢を見続けているデューイが、デューイだけでなくほかの登場人物たちも、子どもたちからエネルギーをもらって成長していくという構造が本当によくできていると思います。もう名作にしないわけにはいかないので、頑張ります。よろしくお願いします。

西川貴教:デューイ・フィン役(Wキャスト)

僕も仕事でNYに行った時一日だけ空き日があり、たまたまチケットを取って観たのがこの作品だったんです。すごく感動した記憶があり、まさか自分のところにお鉢が回ってくるとは思っていなかったのですが、お話をいただいた時はぜひやらせてくださいとお答えしました。2020年の中止から3年の時を経ていよいよ上演できることになりましたが、こういった状況だからこそ、皆さんと一緒に歌ったり盛り上がったり楽しみたいと思いますので、観に来ていただく際にはぜひキャストの一人と思ってお越しいただけると嬉しいです。

■柿澤勇人:デューイ・フィン役(Wキャスト)

デューイはすごくピュアで、社会で生きていると本当はみんな「彼みたいに生きたい」という憧れがあるんじゃないかと思います。台本にも「ロックの本質は完璧にやることじゃない、楽譜通りに歌えばいいってもんじゃない」というような台詞が出てくるので、僕も性格上は完璧を求めがちなのですが今回はもういいかなと(笑)。声が枯れようがとにかく心から叫んで、というのを大切にしたいと思います。音楽的にはキーも高く、すごくエネルギーが必要な曲が多いのですがそのくらいじゃないと届かないと思いますので心して歌いたいです。

■濱田めぐみ:ロザリー・マリンズ役

個人的には子どもと共演する作品をたくさんやらせていただいているんですが、今回のロザリー校長というのは一番人間っぽくて、一番変化していくキャラクターだなと思います。たとえばメリー・ポピンズが子どもたちの個性やアイデンティティに一対一で対峙しているのに対し、ロザリーは個性を見るのではなくあくまで集団として捉えています。それはやっぱり彼女自身がひとつの個性として見られてこなかった過去があるんじゃないかなと思うので、その部分を自分なりに一生懸命作り上げられればと思います。

梶裕貴:ネッド・シュニーブリー役(Wキャスト)

20年の公演の時からずっと楽しみにしていたので、こうしてキャストの皆さんともお会いして稽古も始まって、自分の中でもますます期待感が高まっています。子どもたちが本当にロックで、見ているだけで元気をもらえるなといま演奏をご覧になった皆さんにも伝わったかと思います。原作映画を改めて見直して、やはり吹き替えならではの音の面白さや魅力を感じましたので、声優としては声としゃべり方、音の部分でネッドというキャラクターを盛り上げられればと思いますし、同時にこの作品のテーマであるロックの部分も全力で楽しみたいです。

■太田基裕:ネッド・シュニーブリー役(Wキャスト)

ネッドはすごく気弱なところがあるんですが、彼なりの葛藤とか様々な感情がたくさんあって、すごく人間らしい人物だなと思います。同時にエンタメならではのコメディ要素も交えつつ、お客様に愛していただけるようなキャラクターを描いていけたらいいなと思っています。

はいだしょうこパティ・ディ・マルコ役(Wキャスト)

先ほどご覧いただいた通り、子どもたちはみんな大人と同じくらい素晴らしい演奏と若さとパワーですごく頑張っています。子どもたちが引っ張っていってくれる波に乗って、みんなで一つになって頑張りたいと思います。

宮澤佐江パティ・ディ・マルコ役(Wキャスト)

パティはとにかく出る場面すべてで怒っているんですけれど、それは決して自分勝手に怒っているわけではなく、一番常識人なんじゃないかと思います。彼女の強い意志だったり、それを人にきちんと伝えるところが魅力的な人だなと思っています。

ミュージカルスクールオブロック』プレライブイベント

撮影:田中亜紀

<公演情報>
ミュージカルスクールオブロック

【東京公演】
8月17日(木)~9月18日(月・祝)
会場:東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)

【大阪公演】
9月23日(土・祝)~10月1日(日)
会場:新歌舞伎座

【キャスト】
デューイ・フィン役:西川貴教/柿澤勇人(Wキャスト)
ロザリー・マリンズ役:濱田めぐみ

ネッド・シュニーブリー役:梶裕貴/太田基裕(Wキャスト)
パティ・ディ・マルコ役:はいだしょうこ ※/宮澤佐江(Wキャスト)

阿部裕、神田恭兵、栗山絵美、多岐川装子、俵和也、丹宗立峰、ダンドイ舞莉花、中西勝之、西野誠、湊陽奈、安福毅 (五十音順)
スウィング:AYAKA、森内翔大

はいだしょうこ:ロザリー・マリンズ役カバー

■チーム・ビート
大久保実生:トミカ(ボーカル)
加藤悠愛:ソフィー(ローディー:楽器セッティング・運搬)
木村律花:ショネル(コーラス
熊田たまき:ローレンスキーボード
後藤日向:ザック(ギター)
佐藤凌:ビリー(衣裳:スタイリスト)
シーセンきあらマーシーコーラス
中川陽葵:サマー(マネージャー)
三宅音寧:ケイティ(ベース)
村井道奏:フレディドラム
宮島伊智:ジェイムズ(警備:セキュリティ
屋鋪琥三郎:メイソン(技術:ステージエンジニア)

■チーム・コード
小川実之助:ローレンスキーボード
桑原広佳:マーシーコーラス
飛田理彩子:ケイティ(ベース)
中込佑協:メイソン(技術:ステージエンジニア)
中嶋モモ:フレディドラム
平岡幹基:ジェイムズ(警備:セキュリティ
前田武蔵:ビリー(衣裳:スタイリスト)
真木奏音:ソフィー(ローディー:楽器セッティング・運搬)
三上さくらトミカ(ボーカル)
三宅音太朗:ザック(ギター)
宮崎南帆:ショネル(コーラス
山崎杏:サマー(マネージャー) ※五十音

【スタッフ】
音楽アンドリュー・ロイド=ウェバー
脚本:ジュリアン・フェロウズ
歌詞グレン・スレイター
日本版演出・上演台本:鴻上尚史

チケット情報はこちら:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2342693

関連リンク

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ホリプロステージ公式公演ページ:
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ミュージカル『スクールオブロック』プレライブイベント