トッテナムのダニエル・レヴィ会長がイングランド代表FWハリー・ケイン(29)を狙うバイエルンに怒っているようだ。ドイツ『シュポルト・ビルド』が報じている。

トッテナムとの契約が残り1年ということもあり、今夏の去就に注目が集まっているケインマンチェスター・ユナイテッドレアル・マドリーからの関心も報じられていたが、最近ではバイエルンとの関係が取り沙汰されている。

バイエルンケイン獲得に向け、7000万ユーロ(約109億7000万円)のオファーをトッテナムに提示。しかし、これを拒否されたため、すでに2度目のオファーを準備しているともいわれている。

その裏で、バイエルンケインとも交渉を進めていた。長い間、ケインとこっそり話し合っているようで、現在は移籍について個人的な条件面で合意達しているとのこと。トーマス・トゥヘル監督もケインと面会し、チャンピオンズリーグ(CL)制覇という大きな目標について語ったという。

これにレヴィ会長が腹を立てている。友人たちにその怒りをあらわにしたようで、バイエルンに「血を流させたい」と考えているとのこと。1億ユーロ(156億7000万円)のオファーでも拒否することにしたという。バイエルンとしては、残り1年でフリーとなる選手に対して1億ユーロ以上のオファーを出す必要性が出てきてしまった。

また、レヴィ会長はナポリナイジェリア代表FWビクター・オシムヘン(24)をケインの代役候補として考えていたというが、オシムヘンはタイトルを獲得できそうにないトッテナムには「行きたくない」と述べている模様。ケインの後釜がいなければ、レヴィ会長がなおのことケインの移籍を阻止することになるため、バイエルンにとっては非常に厳しい状況と言えそうだ。