米ニューヨーク州で開催された保護犬の譲渡会で、5か月前に当時3歳の犬を盗まれた一家が、愛犬と奇跡的に再会するといううれしい出来事が起こった。
愛犬をドッグシッターに盗まれたその家族は、当初大きなショックを受け、あちこち探し回ったが、犬を見つけることができなかった。
半年近くたち、ようやく心の整理がついた家族は、保護犬を新たに迎え入れようとその譲渡会に出向いた。すると、盗まれた愛犬そっくりの犬がいることに気付いた。
その犬はまぎれもなく一家が飼っていたピットブルミックスだったことがわかり、家族は喜びを露わにし、再び家族の絆を結んだ。
【画像】 愛犬をドッグシッターに盗まれた一家、犬の養子縁組イベントに参加
Moment lost dog reunited with family after owners spot her at adoption event
ニューヨーク州に住むジェニーさん一家は、今年1月、3歳になるピットブルミックスのモカを、ドッグシッターに盗まれた。
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一家は、休暇中に友人を通じて見つけたドッグシッターに、モカの世話をお願いして預けたのだが、帰宅後、犬がいなくなっていることに衝撃を受け、シッターに電話するも、連絡がつかなくなってしまった。
愛犬を盗み去られたこと知った一家は、大きなショックを受けた。
数か月間、家族総出でモカを探したが見つからず、悲しみは募るばかりだった。シッターの行方もわからないままだった。
そして5か月が過ぎた6月4日、一家は心機一転して新しい犬を迎え入れる決心をし、ニューヨーク市内で開催された動物保護団体「アニマル・ケア・センターズ・オブ・ニューヨーク(ACC)」の譲渡会(養子縁組イベント)に参加した。
盗まれた愛犬が保護犬として参加していた!
ジェニーさん一家は、ふと1匹の犬に目を留めた。
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その犬は、チョコレート色のピットブルミックスで、盗まれたモカにそっくりだったのだ。
ジェニーさんは、「あぁ、モカに似てるな」と思った瞬間、それが間違いなくモカであることに気付いた。
モカも、飼い主のことを忘れていなかった。尻尾を振って飛びつくようにし、子供たちが撫でるとお腹を見せて喜んだ。
再会できた奇跡に一家は大喜び
一家は、サンディと名付けられた犬が、ジェニーさん一家のモカであることを証明するために、ジェニーさんたちはモカが行方不明になる前に一緒に撮った動画をACCに見せた。
ACCのスタッフは、家族を見た犬が全身で喜びを表現する様子から、間違いなくモカだと認定した。
愛犬は紐につながれて放置されていた
アニマルケアコントロールチームのスタッフによると、モカは5月にブルックリンのニューロッツアベニューで繋がれているところを発見されたという。
救助チームはモカをサンディと名付け保護。施設では、モカはすぐにスタッフやボランティアたちのお気に入りになった。
ACCボランティアのジェイ・ダマシェクさんは、家族がモカを見たとき、彼の10年以上のボランティア活動の中で最も興奮した瞬間だったと語った。
ACCの広報部長ケイティ・ハンセンさんは、家族と迷子になって保護されたペットの再会は、なによりもうれしいことだと述べた。
多くの人は、ペットが行方不明になったときに、最初に探すべき場所が地元の避難所だということを理解していません。
私たちはすべての野良動物を引き取ることを義務付けられた唯一の救助団体なので、ニューヨーク市でペットが行方不明になった場合、私たちが保護している可能性が高くなります。
ACCは、2022年に622匹の犬を家族と再会させました。
モカの場合、自分で逃げ出したのではなく、ドッグシッターに盗み去られたのだが、その後盗んだ犯人がモカを捨てたのだ。
紐につないで放置していたところを施設に保護されたことで、今回の奇跡に繋がった。
今、モカはジェニーさん一家に戻り、幸せに暮らしている。
References:Family reunited with stolen dog at ACC adoption event in NYC after 5 months / written by Scarlet / edited by parumo
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